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錫杖 左方カンテ−注文の多い料理店−3ルンゼ17/09/22

山行期間 20170909-10
メンバー HNd(L)、AbE(L)、Wdz、dTE、kRa、iOk
山行地域 北アルプス 錫杖
山行スタイル アルパインクライミング


 

20170909

左方カンテ
party1 – HNd(L)、Wdz、dTE

 

 

水量多く取付き手前のテント場までに思わぬ渡渉が。

つっ冷たい。3分も浸かっていないのに脚の感覚が、、、、、

 

 

どっど~ん

みえました前衛フェース

 

 

本日の寝床。

雨が降っても大丈夫

ここも水量が多く半分くらいは水が流れています

しかし、若き石敷職人の手によってテント内の床はそこそこ平らで快適に。

 

本日のルート、左方カンテ。

今回はNPメインということでトレーニングをしてきましたが、さてさてどうなることやら。

いよいよ本番

 

 

1ピッチ目。

HNd(L)リード。ビレイヤーは滑るなよっと祈るがそんな事も知らずランニングもまともに取らずガンガン登っていきます。

 

 

3ピッチ目。

半分ほど登ってきました。順調ですが、前半の核心部。

ピナクルへの登りこみが解放感というか、高度感が出てきて若干気色悪く、少しもたつくが問題いなく通過

 

ここからはWdzが交代してリード。

しかもいきなりの後半の核心部。

左っ側にある木を使えば楽に上がれるようだがここはちょっと頑張ってみる

なんせ今日の相棒は、、、、そうでうす「僕の相棒~スパイア~」

 

 

出だしの核心部を抜けてもまだまだ続くよ~

ちょっぴり長くいろいろな形状の岩が楽しめるピッチになっている。

 

 

 

 

少し細かい所もあるが、あちこち向いた剥がれそうなクラックだらけでよく見ればすんなり登れる。ここも面白いピッチである。

ここを登ればほぼ終了

 

 

てなわけで後半部も特に難なく楽しんで終了。

トレーニングの効果かNPだけでの登攀でも怖さを感じず無事登頂(?)

 

小休止の後、懸垂で取付き点まで

 

 

 

 

途中懸垂渋滞により狭い岩棚部にて、、

岩に向かって反省中? ミ~ン、ミンミンミン。ちょっと遅めのセミごっこ。

 

 

party2 – AbE(L)、kRa、iOk

今年度よりMチームにあがり、初めてのマルチピッチクライミング。7月よりHNd(L)のもとトレーニングを重ね本番に挑む。私はBチームを卒業してからフリークライミングばかりしてきたので、全然歩きをしていなかったから、取り付きが辛い辛い。。。みんなになかなか付いていけません。おまけに渡渉では足を滑らしてしまい全身ずぶ濡れ。日頃からやはり体力は維持しておかないとと反省です。テント場についてアタック装備になり左方カンテへ。渋滞していたらと不安がありましたが大丈夫でした。私が1〜3P目をリードで行くことになりました。リードと言っても、先行にHNdpartyが登っているのでそのあとを追う形です。

1P目は、Ⅲ級のルンゼでアップ感覚で上に登ります。プロテクションはほとんど木を使ったように思います。引き続き2P目。2P目はⅣ級のルンゼでクラックにカムを使いながら登ります。次が私にとっての確信のⅤ級3P目。ピナクルからの出だしが、リードだと怖い。。。でも落ち着いて足場を見つけ手を探るといいホールドがあり最後まで登れました。

 

 

その後はAbEさんが4〜6P目をリードで行ってくれます。Ⅱ級のバンド状からⅣ+のチムニーから5P目のカンテ状。AbEさんがすいすい登ってくれて、上からトップロープをしてくれるので安心安心。

 

 

 

その後はkRaさんがリード。確信の6P目Ⅴ+。さすがkRaさん、パワーで登ってしまいます。AbEさんと私は、自分たちは抜けられるかどうかと不安になりながら見守ります。AbEさんは横にある木を足に使ってうまく登ります。私もなんとか抜けて、その後スラブを登り上まで行きます。上ではHNdpartyが待っていてくれて、全員で記念写真。とりあえず目標にしていた左方カンテを登ることができてよかったです。

 

 

最後はみんなで懸垂下降して下山。全てHNdさんがトップで懸垂してくださりスムーズに降りれました。

ありがとうございまいした。

 

 

注文の多い料理店:party 1 – HNd(L)、kRa、iOk

2日目はpartyをかえて注文の多い料理店へ挑戦です。早朝3時に起きてヘッドンプをつけて取り付きまで移動し、薄暗く夜が明けてきたら登り始めます。
今回も私が始めにリードで行きました。昨日は先行partyについて行くだけだったのですが、自分でルートを探しながら行くことが難しくて、怖くて。。。1P目はほぼ階段状でⅣ級ですが、プロテクションが全くとれないので、なんとか取れないかと探り探りいくので、とても時間がかかってしまいます。昨日左方カンテの懸垂下降で同ルートを通ったはずなのですが、まったく学習能力がありません。

 

2P目は5.8でテラスからクラックを左上しフェースを登ります。クラックがだんだんワイドになってきて、ジャミングが効かなくなり、体を外にだしてフェイスを上がりたいのだが、外に出すのが怖い。諦めて、クラックに膝を入れて強引にぐいぐいよじ登りました。。。なんとかテラスまで行きビレイの準備をして、登ってくださいと声をかけるが、なかなか登ってきません。1本目に3番のカムを使用したのですが、その回収に時間がかかっているようで、回収不可能なら弁償かと覚悟をしたのですが、なんとかkRaさんが回収してくれました。ありがとうございます。そこからHNdさんにリードをかわります。5.8のコーナークラックはかなりパワフルなムーブが必要で、さすがHNdさん、よくその体勢でプロテクションがとれるなと思います。私は残置してあったカムを使ってしまいました。。。

最後の2PはkRaさんがリードです。4P目から5P目まで悩んだ末につなげたようで、一気に左方カンテに合流して終わってしまいました。

注文の多い料理店も時間内に無事登ることができてよかったです。マルチピッチはフリークライミングと違い、クライミングのテクニックはもちろんですが、それ以上に、ルートファインでイングとスピードが必要だと感じました。また機会があれば挑戦したいです。

 

3ルンゼ
party2 – AbE(L)、Wdz、dTE

翌日の3ルンゼへの取付きまでと、岩の状態の偵察に向かう

 

 

 


日は明けて翌日

前日はずっと雲がかかっていて登頂時もピークを拝めなかったが今日はよく見える。

焼岳さん

天気が良くなりそうだ

 


本日は3ルンゼ。ここを登ります。

滝がいくつかありルンゼ内はびちゃびちゃで嫌な感じ。

 

 

AbE(L)さんリードで1ピッチ目を濡れた岩に苦戦しながらも、とりあえず登り始めてみた。

ここで1時間以上の時間を割いてしまいしっかり日が明けてしまった。

しかし、ルンゼは寒い!

 


 

なかなか岩がヌメっていてペースが上がらない

沢登りのような感じになっている

 


 

やっぱ気持ち悪いのか、敗退した後が残置の痕が見られた

 

 


Wdzリードの2ピッチ目。

これはちょっと私には厳しく濡れた岩とランニングが遠くビビってしまい悩みまくった末に無念のA0。1ピッチ目に続きどんどん厳しくなってくる。

しかもここで切り上げ時間が迫りのこり1ピッチを残し敗退決定し、後続が残してきたあちこちのお助けシュリンゲを回収しもって懸垂撤退


憎たらしき。

チョックストーンどもめ。

てなわけで2か月程度のトレーニングで挑んだ今回の山行はまたもや敗退という結果で締めくくってしまった。

確かに岩の濡れ具合は気持ち悪いがやはり実力不足なのか、根性が足りないのか残念な結果になってしまった。

 

全体的にはやはり本番なので若干取付きまでは時間がかかるが面白く楽しめた内容になりました。