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夏合宿(剱岳/源次郎尾根)17/08/25

山行期間 2017/8/11〜13
メンバー SGY TKD KSI SOT MRJ BAN
山行地域 剱・源次郎尾根
山行スタイル アルパインクライミング

杉山リーダーの元、5月か岩トレを行い、マルチピッチクライミングの基本技術習得を目的として臨んだ夏合宿。
源次郎尾根、長次郎谷、八ツ峰、早月尾根と計画通り行うことができれば初級バリエーションの経験ができると期待感を持ちながら立山に向かいました。

8月11日 曇り 夕方から雨
予約が取れなかったケーブルカーだったが始発チケットを購入できスムーズ室堂まで移動できた。合宿期間中を通して天候が思わしくなく、数時間単位で変わる予報に判断が難しい。
2日目は雨予報だが3日目に天候が回復する見込みということで、剱沢キャンプ場で再度情報収集しつつ熊の岩目指して出発となる。

登山者、観光客で賑やかな室堂を通り雷鳥沢へ

山の日の連休で予想通りの混み具合。ガスっていたので景色を見えず、列をなす雷鳥坂を登っていく。

剱御前小舎を通過し、11:15 剱沢キャンプ場着
ガスがなくなり剱が姿を現わす。剱はいつみても、何度見てもかっこいい!剱沢で山岳情報の掲示板やスタッフからの情報を集める。

     

予報の変わりようと初バリエーションメンバーがいることもあり決断に少々時間を要したが、翌日の天候が悪いということで剱沢で設営。長次郎谷の偵察に行き、夕方の予報で再度打ち合わせすることになる。

    

夕食時の話し合いで、2日目は天候が崩れるが源次郎尾根は可能。予測通り3日目は天候好転という判断で熊の岩に設営しⅥ峰のフェイスを登り、最終日は予定通り早月尾根からの下山と決定。
メンバー全員が先のイメージをもて、一気に気持ちが盛り上がる。そして、前夜移動の疲れもあり18:30には就寝。

8月12日 曇りと雨の繰り返し、時々青空
夜中の雨が気になったが決行。3:00起床 4:25キャンプ場発。
メンバーのKSIさんにアクシデントがあり、膝の痛みが強く歩行に時間がかかってしまうと感じ自らテントで待機すると判断する。今までのトレーニング、準備を考えるとここまできての決断は悔しさいっぱいだったと思う。この日は5名での出発となる。
源次郎尾根取付き5:30着。取付きには既に渋滞の列、何度もトライするが登れない方がおり30分以上停滞。停滞の長さと先頭PTの判断を見かねてSGYさんがサポートに行くが登れず、撤退となりようやく後のPTが進む。


源次郎尾根は雪渓を離れてところからひたすら急登を登って行く。
早い段階でロープを出す箇所があり再度停滞。雨の降り出しが早く、足場の悪い中での登りとなる。

   
先を行ってたPT3組が次々と撤退し、私たちが先頭となる。雨足が強くなったと思いきや、時折青空がみえたりと忙しい空模様。
しかし、雨の影響で土の踏み場は崩れ、岩は沢登りのように水が流れ、ブッシュの枝は滑りやすく、終始気を張りながら歩くことになる。
雨にうたれて体の冷えが気になる場面が何度かあったが、そんな時にでてくる太陽に体が暖められ助けられた。雨が続いていたら、かなり体力を奪われていたと思う。
途中休憩をとった場所からみえた景色は、目線の上に剱沢キャンプ場・・・
「えっ、まだこんなけしか登ってきてないの」と先の長さを感じる。

11:00 Ⅰ峰着


過去のコーステイムとほぼ同タイム。ガスが消え目の前にⅡ峰がみえたが迫力あり!Ⅰ峰かⅡ峰への鞍部はかなりの下り登りにみえたが意外と近かった。

     

晴れていれば剱、別山尾根、八ツ峰の絶景を楽しめるんだろうなと思いながら進む。Ⅱ峰での懸垂下降もスムーズ行うが私はセットに少々もたつき、濡れた岩の懸垂下降に動きがぎこちなくなる。

懸垂下降を終えたら頂上まではもう一息。明日のテント設営ポイントの熊の岩や雪渓のチェックしながら登って行く。

      

14:22 登頂
時間もかかり長い道のりだったが登頂できた達成感と満足感で気分爽快です。
頂上手前から青空が広がり、頂上から歩いてきた源次郎尾根をみることができました。天候の悪い中での源次郎尾根でしたが、それが良い経験になりました。


十二分に頂上でに時間を楽しみ、15:00別山尾根を下山。
夏山ルートの下山といえ登りもあればカニのヨコバイなど気をつかいながら歩くポイントもある。

    

18:50 剱沢キャンプ場着
キャンプ場で待機していたKSIさんが出迎えてくれホッとする。行動時間もながく疲労感が大きいが、達成感がそれを上回りました。
夕食をとりながら翌日の相談をするが、KSIさんの膝の状況では熊の岩への移動、早月尾根を下山は無理だろう。という判断となり翌日室堂下山を決定。
挑戦せず宿題が残る夏合宿となりました。

8月13日 晴れ
予報通り天候回復青空の剱はきれい!

後ろ髪をひかれながら室堂へ出発
思い通りにいかないのが山。リベンジに来たいです。

SGYさん、TKDさんのサポートがあり、初心者コースですが初バリエーションルートをいくことができました。
そして、明るくゆかいなメンバーでそれぞれが気遣いあえ終始楽しい時間でした。
皆さま、ありがとうございました。

BAN 記