山行期間 | 2017年8月4日(夜)~5日 |
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メンバー | SKD TYK |
山行地域 | 大峰山系 |
「七面山」私にとっては全く馴染みのない山。以前Bチームでの大峰:釈迦ヶ岳山行のときリーダーの一人が近くに見える大きな岩壁を指さし、「あれが七面山南壁、あそこには泉州山岳会ルートがある」と言っていた。その時は、「さすが歴史のある山岳会やな~」くらいにしか思っていなかった。Mチームに上がり、一緒にクライミングに行かせてもらっている先輩が「七面山の偵察山行に行きたい」と……「そういえば七面山って山が大峰に…」昨年Bチームのときの記憶が蘇った。そんなこんなで、歴史ある泉州山岳会の軌跡の一部でもある?七面山南壁の偵察山行へ行くこととなった。今回の偵察山行では、宇無ノ川を遡行し南壁の基部にある岩小屋にて一泊、そして今回は壁に取付くことはせずに南壁下降路を逆に登って行き七面山の山頂を目指そうという計画。あくまで偵察山行である。
8月4日金曜日の夜に出発。予定では不動橋付近で駐車となっていたがそこまで車で入ることは出来ず、その手前、太尾登山口へ通じる道の分岐近くでの駐車となった。
8月5日土曜日、目が覚めると車のガラスには昨晩雨が降ったことがわかる水滴、そして地面は濡れている。台風が沖縄・奄美方面から九州、そして日本列島に接近しつつあり、今回の山行は内心「ダメやろな~」と思っていた。でもまぁ、少しでも行ってみて天候悪化があれば無理せずに引き返そうということで出発(5:50)となった。 林道はかなり荒れており以前はもう少し先まで車で入っていけたらしいが今では整備もされていない様子である。そしてこの林道にはヒルが結構いる。自慢ではないがこれまで何度かヒルの生息する場所と言われるところを歩く経験があったが、なぜかヒルに吸血されたことがなかったのだが、今回それが通用しなかった。人生初、ヒルに吸血されてしまった。しかも3か所も。いつの間にか靴にへばりつき、いつの間にか靴下をよじ登り、足首やすねの辺りに違和感を感じたときには吸血されている。「お~ なかなかやるな~ヒルって」と感心すらしてしまった。
林道をどんどん進むにしたがってどんどん道は荒れてきた。中ノ川出合にある吊り橋も傷みが激しく全面通行止めとあった(6:40)。帰路はこの橋を使用する予定だが…(汗)。中ノ川出合からさらに進み林道が無くなる場所に来たらそこから下って入渓地点へ。沢装備に身を包み宇無ノ川を遡行開始(7:40)。
入渓してすぐ南谷との分岐、そこを左へ。曇ってはいるが快適な沢歩きである。胎内クグリを過ぎてしばらくすると10㍍くらい?ある滝が見えてきた。その手前は滝壺(2か所)になっており前進できない。左手前に迂回路があり、よく見ると虎ロープも見える。ここはロープを出して通過。滝の上部すぐのところに出てきて再び沢筋を遡行。その後進むともう一か所ロープを出そうかどうしようかという迂回路が進行方向右側にあった、そしてそこでは懸垂下降も行った。結果、沢では膝上まで水に浸かるような場所はなかった。 七面谷分岐までもう少しとのところまで来たとき、我々の目の前にドーンとあの南壁が現れた!思わず「おおー」と声を出す。圧倒的な存在感である。穂高の屏風岩にも匹敵するのでは?と思ってしまう、それほどの存在感。七面谷分岐到着(11:00)。ここから岩小屋まであと一時間の地点。お天道様のご機嫌も何だかよろしくなく、明日以降台風の影響も心配されるところ、で、話し合い。今回は偵察山行、無理はしないでおこう。ということで岩小屋までの道を少し進み、12時をリミットに引き返した。
下山開始(12:10)、入渓地点到着(14:45)、駐車場到着(16:20)お疲れさま~。
今回は南壁基部まで到達しなかったが、この山には今後も関わっていきそうな予感満載である。