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大峰・犬取谷11/07/02

山行期間 2011年7月1日夜~2日
メンバー KKD NKZ NKN IGC WKM ゲスト2名
山行地域 大峰
山行スタイル 沢登り

へっついさん

  今シーズンの沢登りのスタートとして、犬取谷に行きました。林道終点から入渓するのですが、入口のところに蜂の巣箱が複数置いてあり、周囲は電流の流れている鉄線で囲われていました。わざわざこのような場所で、蜂を飼う理由があるのでしょうか?実際に電流が流れているようなので、感電しないように慎重に電線を避けての入渓となりました。沢に降りるとすぐ小さな淵があり、通過するのに胸までつかり、寒くて悲鳴をあげました。さすがに沢の水は冷たい!ヘッツイサンは簡単に通過。振り返ると、両岸の岩壁や木々の緑が前夜の雨でよい感じ。さっそくカメラを出して、しばし撮影。次の赤鍋滝は右岸の高巻き。少し急なので慎重に通過しました。水量は予想していたよりも少ないようです。前週急な猛暑に襲われた影響でしょうか?上サンゴウジ谷との出合で、入口に苔生した景観を発見した撮影隊は、そこで再び撮影に。その間、他のメンバーには釣りを楽しんでもらいました。例によって、まったりペースです。出合を過ぎると川幅が広がり、気持ちのよい空間が開けます。両岸の木々の緑が、観る者の心を和ませます。釜滝は左岸から高巻き。ノウナシ谷との出合付近の平地に、テントが一張りありました。我々は日帰りなので、うらやましい限りです。その先、二ノ滝、一ノ滝と続き、どちらも左岸を小さく高巻きます。やがて、前方にはじめて大きな滝が現れます。犬取滝です。早速、撮影にかかりますが、なかなか納得のいく構図がみつかりません。自分が苦慮している間、他のメンバーは大休止。犬取滝は右岸を高巻きます。皮肉なことに登り始めてすぐ、滝のよいアングルが見つかりましたが、お待たせした後なのでカメラを出さずじまい。ちょっと悔いが残りました。高巻きは、滝横の大きな岩壁を巻くので、急な斜面をかなり登らなくてはならず、この谷で一番注意のいるところでした。その先、再び大きな滝が。ジョレンの滝で、2段60mの大滝です。しかし、迫力のある上段の滝は木々の間からしか垣間見られず、結局撮影しませんでした。今度来るときは、上段の滝が見える場所まで登ってみるつもりです。その間、他のメンバーはジョレンの滝の手前にある裏見ノ滝に集結。この滝は文字通り、滝の裏側に回ることができます。それをNKZ隊長が見逃すはずはありません。メンバーひとりひとりに、滝の裏側に回り、そこで何かポーズをとることを要求しています。今回ゲストで、私の友人のOHNさんなどは、ここぞとばかり弾けています。私はそのようなおちゃらけは苦手なので、見逃してもらえるよう祈っていましたが、無慈悲な隊長の命令が下り、哀れ私も滝の裏側にまわされてしまいました…。お約束のイベントが終わり、ジョレンの滝を右岸から巻き終えると、流れは細くなり源流の趣となります。ここも、幕営するにはもってこいの、まさに幽邃境です。いくつかの分岐で方角を確認し、最後は稲村小屋に登り詰めました。下山はクロモジ尾を利用。途中の伐採跡が開けた地点で、それまでの尾根から離れ左下の尾根に下るところで少し迷いましたが、あとは問題なく下山できました。犬取谷は緊張を強いられる箇所が少なく、シーズン始めの谷としては、もってこいの谷でした。