山行期間 | 2,024/07/12夜~07/14 |
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メンバー | MTM,SMD,MZN,NKN,HJR |
山行地域 | 白馬三山 |
山行スタイル | 縦走 |
Bチーム第3ステージ最初の合宿で白馬鑓温泉に行ってきました。当初の予定では白馬岳を縦走するはずでしたが、悪天候の予報により2日目で引き返すことになりました。
7/13 前日の夜から出発し、猿倉の駐車場へ。3連休の1日目だというのに駐車場はかなり空いていました。白馬岳に続く大雪渓が通行止めになっていたからでしょうか。先の天気も芳しくなく、少し不安なスタートです。
朝の時点では天気が良く、この天気が続けばいいなと思いながら登山を開始します。1日目は時間に余裕があるということで、道中で読図を教えてもらいながら進みました。読図に慣れておらず、高度や周りの景色と照らし合わせても、自分の現在位置をつかむのに手間取ります。もっと読図を練習しないといけないです。道中には高山植物や山菜などが咲いており、たまに立ち止まって愛でながら、順調に歩を進めていきます。
小日向のコルを越えだしたところから、雪もところどこ姿を見せてくれました。この時期に雪を見られるのはかなり興奮します。
斜面に雪渓が出てくると、安全のためにアイゼンを装着します。アイゼンを付けるときは、斜面の方を向いて装着したほうがよいと教えていただきました。雪渓上だと音もなく落石が落ちてくるそうで、雪渓に背中を向けていると、気づかずに落石の不意打ちを喰らう可能性があります。周りにはいくつも岩石が転がっており、音もなく襲いかかってくるのかと思うと肝が冷えました。雪渓の通過中は、上を気にしながら歩幅を小さく歩きました。
ときどき吹き抜ける風が気持ちよくて、下界の蒸し暑さを少しの間ですが忘れられました。天然のクーラーに感謝です。小屋が近づいてくると、湯気が立ち上がっているのが見えてきました。我々を歓迎する合図のようにも見えて、テンションも上がります。小屋に着くと温泉が勢いよく湧き出ており、小川のようになっていました。軽く触れてみると少しぬるくて、やっぱ温泉なんやと改めて実感。
テントを設置してしばらく休憩したら、私と島田さん、中野さんは温泉に入ることにしました。夕方ぐらいだと、男性が露天で、女性が室内温泉になっています。360度ほぼ丸見えの露天風呂で、入るのに勇気が入りました。ただ自分の裸体を衆目にさらしていると、気恥ずかしさと同時にどこか誇らしい感覚になってきました。山の解放感のおかげですかね。 入浴料は1500円で、正直高いといえば高いですが、この絶好のロケーションに、施設を作ってくれた山小屋の苦労を考えるとむしろ安いのかもしれません。山で温泉に入れる贅沢を噛み締めながら、たっぷり浸かりました。
5時頃になると、今後の天気を踏まえて撤退することが決まりました。残念でしたが、温泉にも入れたし まあいいかーとすっと受け入れられました。ただ、胃が破れそうになるほど晩飯をお腹に詰めて、その日は就寝することになりました。
7/14 しっかり熟睡して、4時半に起床しました。本来なら白馬山荘に向かうはずでしたが、前日に撤退を決めたため、テントを片づけて降りる準備をしていきます。6時ごろすべて撤収して山小屋を後にします。下りも慎重に雪渓を通過し、無事に登山口まで戻ってきました。
今回は白馬岳のピークにもたどり着けず途中で撤退することになりましたが、学びも多く非常にためになった山行でした。またいつかリベンジします。