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Bチーム春合宿 石鎚山5月 03, 2024

山行期間 4/26(金)夜~4/28(日)
メンバー HND(CL)、SOT(SL)、MTD(SL)、TKD(SL)、NKN
山行地域 四国
山行スタイル 縦走


 84期Bチームの春合宿として、1泊2日で四国山地縦走に行ってきました。


4/27(土) 雨 前日の夜に離阪し、石鎚山ロープウェイ下の駐車場で仮眠しました。朝になって起きてみると、残念ながら雨。天気予報で想定はしていましたが、思いのほか本降りで、雨具着用でのスタートとなりました。

 7:40発のロープウェイで山上駅へ。ゆっくりしたペースで8:15成就に到着。ここから少しペースをあげて歩きます。

雨は弱まってきたもののしつこく降り続く中、9:30まずは試しの鎖です。石鎚山は、試しの鎖・一ノ鎖・ニノ鎖・三ノ鎖と4つの大きな鎖場があります。特にこの試しの鎖が74mと最も長く、最も傾斜が強いとの事で、雨で濡れた岩はなかなかスリリングでした。過去に滑落事故が何件も起こっているため無理は禁物です。全ての鎖場に巻道が付いているため、危ないと感じたらそちらを使いましょう。 

10:30三ノ鎖を終えると間もなく山頂です。雨はほぼやみましたが、ガスが濃くて天狗岳はボンヤリとしか見えません。

が、心配していた渋滞もないし、せっかくなので行ってみる事にしました。北壁が覗き込める場所の通過が恐ろしいですが、慎重に進めば大丈夫。そして11:00天狗岳登頂。景色は見えませんでしたが、しっかりと達成感がありました。

 いったんニノ鎖元小屋まで引き返し、ここからは縦走路にて瓶ヶ森を目指します。どんどん下って13:00土小屋へ。大きく立派な小屋でした。視界に車道がチラチラ見え隠れする距離感につけられた登山道で緩やかに登り返し14:40伊吹山。

15:00頃、綺麗な小屋があるシラサ峠まで来ました。もうここら辺でだいぶ疲れてましたが、もうひと頑張りです。 それなりの急登をこなした先に、突然スケールの大きな岩壁が姿を表しました。16:00子持権現山に到着です。クライミングの対象になりそうなカッコいい壁ですがボルト類は一切打たれていませんでした。御神体で登攀禁止なのでしょうか。個人的にはこの異彩を放つ山が最も印象に残りました。 1日目の行程もいよいよ佳境、あとは幕営予定地を目指すのみです。が、その前に水を汲むために「瓶つぼ」に立ち寄ります。瓶ヶ森の名称の由来となった湧水が溜まる甌穴なのですが、天気が良ければ美しい景観が期待できそうでした。

ここで水をひとり3L補給し、ようやく17:15瓶ヶ森避難小屋に到着となりました。本当はテントを張るつもりだったところ、たまたま居られた「瓶ヶ森の自然を守る会」の方から避難小屋を使うよう勧められ、ご好意に甘える形で小屋の2階を貸切で使わせていただくことになりました。

 快適も快適、合宿でこんなに楽して良いものかとは1ミリも考えず、BチームNKNさんが用意してくれたキムチ鍋に舌鼓を打ち、完全に真っ直ぐな床で気持ちよく休ませてもらったのでした。


4/28(日) 晴れ 4:00起床。昨日とは打って変わって快晴です。計画では伊予富士までピストンする予定だったのですが、帰阪時間等も考えて途中の自念子ノ頭くらいを目処に引返す事としました。ここに帰ってくるので余計な荷物はデポします。 5:00避難小屋を出発し、5:30瓶ヶ森登頂。四国山地の山々を雲海が埋め、朝日が美しく照らす雄大な景色を堪能でき、昨日1日雨の中を歩いたご褒美を得たような気持ちでした。

 さて、遠く伊予富士方面に向かって縦走します。瓶ヶ森と西黒森のコルに向けて一気に下りますが、笹藪が激しく生い茂って足元が見辛く、前日の雨で地面はズルズルで、思いのほかストレスがかかります。ところどころ藪漕ぎ状態で、レインパンツを履いた下半身はビシャビシャ。下ったぶん一気に登り返して6:30西黒森のピークを巻いて進みます。遠望した西黒森は綺麗な三角錐の尖った山でした。 そこからまた下って登り返し、腰ほどもある笹藪を掻き分け、8:00自念子ノ頭の山頂へ。地味ではありますが、見晴らしの良いピークでした。

 次の東黒森まで1時間、伊予富士までさらに1時間なので、予定通り今回の縦走はここをゴールとし、引き返します。自念子ノ頭から下りると車道に出る事ができ、この登山道と並走する車道を歩くと、何の苦労もなく瓶ヶ森登山口まで戻る事が可能。というわけで9:30瓶ヶ森登山口着。10:00瓶ヶ森避難小屋まで帰ってきました。デポしていた荷物を回収し、パッキング。さあ、あとはロープウェイ駐車場に向けて下山するのみです。 なのですが、この下山に使った登山道が思ったより荒れていて悪く、急傾斜でもあるので気の抜けない下りを強いられました。11:00台ヶ森まで下りてきましたが、この台ヶ森周辺にかなり惑わされました。訳わからない踏み跡があって2回も登山道を外れてしまうなどし、休憩も含めて約1時間を消費。 その後も延々と続く急な下りをこなし、13:30東ノ川登山口にようやく到着。あとは舗装路を歩いて14:10ロープウェイ駐車場に帰着し、山行終了となりました。


 2日とも行動時間は9時間超。総距離37km。累積標高のぼり2900m、くだり3700m。Bチーム最初の合宿としては割とハードな内容だったと思いますが、金剛山と武奈ヶ岳での歩荷の成果もあり、しっかり歩ききることができました。第2ステージ以降も頑張っていきましょう!