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冬合宿(甲斐駒ヶ岳・仙丈ヶ岳)1月 02, 2011

山行期間 2010年12月29日(夜)~1月2日
メンバー KNS,TKO,OKD,OSM
山行地域 甲斐駒ヶ岳・仙丈ヶ岳
山行スタイル 冬山合宿

2010年12月30日(木)雪

前夜、21時に三国ケ丘駅前を出発し、戸台を目指す。夜中の2時過ぎに戸台入り。戸台の河原の駐車場に入る前が核心。坂道で一部凍結。スタッドレスタイヤではあるが4駆ではないので、進めず。停車して、チェーンを巻く。これでなんとか駐車場に到着。ほっ・・

駐車場奥にテントを張って仮眠。

6時起床。7時過ぎ出発。

今年は駐車してある車が少ない。入山者も少ないのだろうか?

すぐに河原に入って、延々と河原歩きが続く。途中、数回渡渉する。

曇り空から小雪が舞ってきた。

プラブーで河原歩きは堪える。早くちゃんとした雪の上を歩きたい!!

角平衛沢出合は、鋸岳に登る人との分岐である。
数パーティーが鋸岳方面に進む。

私達は直進。

やがて、核心の凍結した丸太橋に到着。

面倒だが、冷たい川に落ちるのを避けるため、アイゼンを装着。無事、渡る。

ここからしばらく進むと、ジグザグに斜面を登って行くことになる。
今度はここが第二の核心となる。

また、一部、凍っていて、壺脚では滑る滑る・・

結局、また、アイゼンを装着し、以後、履いたまま進む。

樹林帯の中をどんどん進み、積雪量も増えてきて、いい感じ~るんるん

大平山荘が見えてきて、ここからしばらく行くと、ようやく林道に出る。

本日のテン場は、駒仙小屋のキャンプ場。
やはり、テント数がかなり少ない。
テント受付に行くと、小屋の人に、「2つ玉低気圧が来てますから、天気悪いですよ・・。入山してる人も少ないので、先行トレースもないと思ってください」と言われ・・、着く早々、意気消沈。

テントに入って、とりあえずティータイム。

いつもは、小屋の前の水汲み場で、冬でも水が出ているのだが、今年はないようで、沢の水を汲んで、煮沸して飲んでくださいとのこと。

行動食の残りを出し合って、つまみにし、お酒もでてきて、小宴会。

時間になると、夕食も作り始めて、日が暮れていく。

さて、明日の天気はいかに?

確かに天気図を描くと、低気圧が一杯あるようだが・・

晴雄パワーに期待exclamation×2

2010年12月31日(金)晴れ

5時起床。7時過ぎ出発。

今日は甲斐駒ヶ岳を目指す。

昨日は一日中雪が降り続き、テン場もかなり雪が積もった。

仙水小屋までもトレースはバッチリ。
小屋から先もトレースがあり、ラッキーと思っていたら、先行者が見えてきた。
5人ほどのパーティーで、ラッセルに苦労している。
仙水峠で追い付き、今度は私達が先頭で行かねばと行きかけると、後続のパーティーのうちの二人が先行出発。彼らはラッセルに慣れているらしく、速いのなんのって。

必死で、後を付いて行って、交代でラッセル。
深い所では胸まで潜り、なかなか前に進まない。

新人2名は、初ラッセルに疲労困憊。

まあ、無理もない。

やがて、後から、休憩していた先行パーティーの5人組がやってきて、皆で交代でラッセルしながら進む。

ふと、2時間近く休憩してないことに気づき、私達は休憩のため離脱。
久しぶりに口にする暖かい飲み物と行動食にほっとする。

富士山が遠くに顔を出し、空はどこまでも青い。いい天気晴れ

樹林帯を抜け、駒津峰を目指す。
アイゼンを引っかけないように、慎重に進む。

風も強くなり、飛ばされないようにしながら一歩一歩確実に前進。

ようやく、駒津峰に到着。風が避けれる所で休憩。

すでに13時前で、時間切れ。これから先に進んでも、体力も持たないと判断。下山することに決定。

ここから先に進んだのは、結局、当初の先行パーティーのみ。

下りは、速い速い。トレースがしっかりあるので、楽ちん手(チョキ)

途中、登ってくるパーティーに出会ったが、彼らはどこまで行く気だろうか?

仙水峠で大休憩。摩利支天が良く見える。氷瀑化した滝も見える。
眺望を満喫して、テン場に戻る。

今日は大晦日ということで、夕食は年越しそばを頂く。

ああ、今年も終わり・・

2011年1月1日(祝)

3時起床。5時出発。今日は仙丈ヶ岳を目指す。

ヘッドランプを点けて、テン場を出発。
樹林帯の中をジグザグに進む。
とても静かで、雪を踏みしめる音だけが響く。
やがて、初日の出がお目見えぴかぴか(新しい)

昨日、仙丈ヶ岳に登った人がいたのか、トレースはバッチリ。
今日は先行者は一人だけのようだ。

4合目、5合目と順調に高度を稼ぎ、森林限界手前で、アイゼンを装着。かなり寒い。
普段は行動着は着ずに、アンダーシャツの上にヤッケだけだが、今日は行動着を着て、その上にヤッケを着る。目出帽も装着。準備万端。

森林限界を超えると、風は冷たく、頬に突き刺さる。目出帽をすっぽり被っても、目は出てるので、まつ毛が凍る。サングラスを掛けると曇って前が見えにくい。取ったり外したり・・

小仙丈ヶ岳にようやく到着。

ここからの眺望もなかなかすごい。

富士山や北岳も見え、圧巻だ。

ここで休憩し、ここから先は諸事情により、2名のみで行く。

トレースはあるが、途中、一ヶ所、急斜面では完全に無く、先行者が交代でラッセルしていた。

トラバースでは、アイゼンを引っかけないように慎重に進み、ようやく念願の仙丈ヶ岳山頂に到着。

しかし、それまで眺望が良かったのに、山頂に着く頃にはガスで眺望なし。残念。

気温-16℃。この寒さのため、デジカメが反応せず、写真撮影を断念。

慎重に、来た道を戻る。

樹林帯に入って、ほっとし、残り2名が待つ5合目まで一気に下る。

「ホーホイ」

合図して、合流。

大滝の頭で大休憩。

4人そろって、テン場に戻る。

2011年1月2日(日)

今日は下山のみ。

3時に起床し、テント撤収。

竹ペグを掘り起こすのに苦労する。

それでも、予定通りの5時に出発。

ヘッドランプを点けながら、キャンプ場を後にする。

林道をてくてくと進み、やがて樹林帯に入る。

どんどん下って行き、ジグザグに進む。

樹林帯を超えると、あとは河原歩き。

ひたすら駐車場目指して進む。

9時半前に到着。

お疲れさまでした。

仙流荘で汗を流してスッキリして、ついでに昼食も食べる。

あとはひたすら車を走らせて、帰阪。

この冬合宿で、雪山の楽しさ、辛さ、怖さ?も体験できたことでしょう。

この経験を今後の雪山に生かしてください。