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春山合宿 台高南部縦走5月 09, 2014

山行期間 2014年5月2日(夜)~5月5日
メンバー OSM、SGY、TKH、ITN、UET、KTH、TKD、MSD
山行地域 台高山脈
山行スタイル 縦走

5月2日(金)

 三国ヶ丘・天王寺の2か所に集合し、川上村役場で待ち合わせ合流。

 今回の山行は、台高南部を大台に向けて縦走する予定から、1台は東谷出合の登山口、一方の一台は大台ケ原駐車場にデポする。

 東谷出合で全員の荷物をおろし、車の回送に向かったOSMリーダーとSGYサブリーダーに感謝し、登山口脇のスペースに幕営し早々に就寝。

5月3日(土)

 AM5:00起床 Bチームのメンバーもテント泊にも徐々に慣れ、多少のもたつきはあるものの、当初に比べ短時間で朝食・身支度ができるようになってきた。

 

 AM5:50東谷出合を出発。

  

 少し林道を歩き渡渉すると、ほどなく急登の登山道に入る。これから始まる台高縦走に期待を高めつつ「歩」を進める。ところどころに咲く季節の花々、鳥のさえずりに足も軽い。神ノ谷分岐を過ぎ8時過ぎには小白鬚山到着。思い思いの行動食を補給し白鬚山に向けて出発。結構なアップダウンを繰り返しながら1時間強で白鬚岳に。眺望もあり、霞んではいるものの大峰山系・台高尾根がよく見える。

  

 その後、大鯛山、高尾山、登尾と縦走を進めるが、高低差が結構あり、徐々に疲労が蓄積していく。歩荷トレーニングを数回経験しているものの3日分の食糧・共同装備が入ったザックは疲れた体に容赦ない。近辺に水場がないため飲料の消費量を考慮しながら、戸倉山、高塚、台高縦走路合流地点に到着。思いのほかペースが上がらないため、メンバーの疲労度、翌日以降の行程、水場の距離等を勘案し、PM4時 赤倉山から下ったコルで幕営することになる。

   

 ここはテン場ではないため平坦地がなく、傾斜地にテントを張る。傾斜地で幕営は初めての経験であるが、やはり就寝中に移動したり、変な体勢になったりして体が痛く、非常に寝づらい。可能であるならば、こうした事態に備え行動ルート上に(幕営)適地をリサーチしておくことが望ましいと思う。

 夕食は、「クスクス(小麦粉から作る粒状の粉食)リゾット」で自分は初めてであるが、調理時間も早い上、腹もちもよくとてもおいしい。

 本日の行動時間は、約10時間。今日の疲労度合と明日以降の行程を考え、PM7:00就寝。

5月4日(日)

 AM4:00起床 たまご雑炊をいただき、AM5:20幕営地を出発

    

 台高の稜線で朝日を浴びながら、すがすがしい気持ちで歩く。ほどなく池小屋山に到着。ゴールデンウィークにも関わらず、台高の縦走路は本当に入山者が少ない静かな山域のようで、昨日の朝から池小屋山に着くまで出会ったのはたった2人だけであった。小休止後、枯渇してきた「水」を求めて、水場に向かう。山岳地図では表記はあるもののネットでのリサーチでも確証がないポイントであったが、地形や地質、ガレ場・枯沢の状況等、リーダー陣は経験則からなる的確な判断で、5分ほど降下した沢筋の合流点で見事に水場を見つけだした。このような状況においても、冷静かつ多角的な要因から的確に判断できる能力を自分もつけていきたいと思う。

    

   

 水分を補給し、本日ゴールの「杉又高」向けて進む。相変らず激しいアップダウンの繰り返しをしながら、「弥次平峰」「馬ノ鞍峰」に昼過ぎに到着。ここで久しぶりに別の登山者に出会う。

   

 小休止をしながら、残る行程、疲労度、水源の確保等を勘案し幕営予定地を検討。水場が近く、キャンプ適地であること等から、今日は「地池越」まで進むこととする。

  

 PM3:00「地池越」に到着。テント設営後、待望の「水」を求めてコルを下降する。

 50mほど降りたところで、脈々と流れる水場に着き、思う存分お腹に流し込む。程よく冷えていて本当にうまい。今日は、贅沢に水が使える。「水」がこんなにありがたいと思うと同時に、「水」の確保が難しいとき、どのような行動が必要かあらためて考えておくことが大事だと思った。

 夕食前に、明日の天候を予測するため、OSMリーダーが天気図を作成すると聞く。自分でも書けるように、すぐ横で観察する。各地点の天候・気圧・気温・風速等、高気圧・低気圧の位置前線の張出、等圧線等必要事項をラジオ放送の情報を直接天気図に記入していく。こうして完成した天気図を見ながら、明日の天候を予測し、翌日の行動を決定する。このような事前の行動判断が、トラブルがおこる危険性を少しでも減らすことにつながることがよく理解できた。

 そして、今夜の夕食は、「カレー・ポテトサラダ」の二本立て。疲れた体に、スパイシーなカレーは食欲をそそる。カレーは期待通り、ピリ辛で本当に食べやすく美味しかったです。また、今回参加できなかったMKMさんから差し入れていただいた「馬肉」等おいしくいただきました。

 今日も、昨日に続き約10時間の行動。明日に備え、早めの就寝。

5月5日(月)

 AM3:00起床 クスクススープと味噌汁の朝食を済ませAM4:20テント出発

 今日は、昨日段階では大台まで到着予定であったが、疲労度、機動力、天候の推移等を考慮し、「馬ノ鞍峰」まで戻り、「三ノ公川駐車場」へエスケープすることとなった。

   

 AM6時過ぎ「馬ノ鞍峰」に到着、小休止後「三ノ公川駐車場」に向けて下山開始。

   

 そして、AM8:50分「三ノ公川駐車場」に到着。無事下山完了。

 今回の合宿は、結果として大台までは到着できなかったが、Bチームの各メンバーはそれぞれに、今回の山行で得ることができた知識・経験は数多くあり本当に有意義な合宿であったと思う。

 また、各個人が認識した課題も多々あったと思うので、それぞれの手段・方法によって課題を解消・解決し自身のスキルアップにつなげてもらえばいいのではないかと思う。

 最後に、またいつの日か今回のリベンジを兼ねて、台高縦走にチャレンジしたい。

時間記録

5/3 5:50東谷出合→8:05小白鬚山→9:25白鬚山→10:35大鯛山→11:20高尾山→12:15登尾分岐→12:55戸倉山→   13:40高塚→14:30 1275m→15:45縦走路合流→16:00赤倉山から下ったコル
5/4 5:20出発→6:20池小屋山→7:55水場→9:30弥次平峰→ 12:30馬ノ鞍峰→14:50地池越
5/5 4:20出発→6:10馬ノ鞍峰→8:10明神滝が見える所→8:50三ノ公川駐車場