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プレ冬山 荒島岳山行記12月 16, 2012

山行期間 2012年12月15日(土)夜~16(日)
メンバー SGY, KNS, KWI, NNK, MTD, KMR, ITN, SKT
山行地域 荒島岳
山行スタイル ラッセルワーク

雪を踏み抜きながら登る雪山、ワカンを履いてもなかなか思うように歩くことができない。
ワカンを履けば雪の上をサッサッと歩けると思っていたのだが・・・。
膝から腰の近くまで、ズボズボと雪を踏み抜いてしまい、まわりの人に雪をかきわけてもらい、
やっとのことで足を抜き出す始末。
初めてのワカン山行、雨が降っているため雪質としては悪い状態だったらしい。
夏山であれば2時間20分(昭文社の山と高原地図)で登れるところを5時間30分かかり、
頂上を極めることなく途中のシャクナゲ平から引き返すハメとなった。
それでも、約9時間近くの山行で、足腰の疲れは、夏山の1.5倍以上の感じであった。

   

総勢8名で福井県にある荒島岳へ出発した。目的はワカンによる雪上歩行訓練である。
午前0時過ぎ勝原(かどはら)駅に着き、誰もいない真っ暗な駅舎内にテントを張り宿泊する。
屋根があり風雨を遮ることができ、温かくすばらしく快適な宿泊であった(私は窓際につくられている待合イスで寝る)。
16日は、午前5時起き6時出発の予定であったが、雨のため少し待機した。
雨が小降りになり、登山口に着く頃は雨が止んだ。7時過ぎに登山開始である。

 

最初はスキー場のゲレンデを登山靴で登りはじめ、2回目の樹林帯での小休憩のときにワカンを装着した。
登山靴で登ると、膝近くまでズボズボと雪に足をとられたので、ワカンをつければサッサと歩けるという期待感をもっていたが、
「え~、足が沈む・・・」、「急な斜面、すべるばかりで登れない」、「登山靴のときと同じぐらい時間がかかっている」という具合であった。
その都度、SGYさんより「雪面に足を垂直に持っていくように、一度雪面を踏み固めてからつま先で立ち込むように」
と言われるが、なかなか思うようにいかない。8時間から9時間におよぶ、このような雪山訓練であった。
頂上まで達することができず、シャクナゲ平からの下山時、雪崩埋没を想定したビーコン捜索の訓練も行った。

  

16時頃に下山となったが、雪山のむつかしさ、思うように歩けないもどかしさ、
そして何よりも、ワカンで歩くことのできる技術の大切さを思い知らされた。
木曽駒ヶ岳でのアイゼン歩行とはまた違って、ワカンでの歩行は貴重な体験であり、
冬山合宿へ思いと覚悟をつなげる一日となった。
(ITN記)

<行動時間>
荒島岳登山口7:10→シャクナゲ平12:30→荒島岳登山口16:00