山行期間 | 2012年10月5日(金)夜~8日(月) |
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メンバー | SGY, KNS, KWI, ITN, MYI, NNK, YSK |
山行地域 | 八ヶ岳 |
山行スタイル | 縦走 |
いつか縦走してみたい!と思っていた八ヶ岳。
縞枯山から阿弥陀岳までのコースが発表された時からとても楽しみでした。
ピラタスロープウェイ山麓駅で最後の荷物の調整をしました。
ここで、KWIリーダーがメンバーに赤くて大きなトマトを配ってくれました。
この甘く美味しいトマトのおかげで、あの長い距離を歩けたのかもしれません。
ロープウェイを降りた山頂駅は標高が2,237mであり、少し肌寒く感じました。
空は雲に覆われていましたが、だんだん晴れの確率が高くなるという天気予報に期待して出発しました。
坪庭を通り青い屋根の縞枯山荘までは歩きやすい道でしたが、そこから大きな岩がゴロゴロしている道を進みます。
この歩きにくい道を登ると少ししんどくなりましたが、落ち葉が赤や黄色に色づいているのを見て、楽しく登ることができました。
縞枯山を過ぎてもまだ続く足場の悪い道に、前に進んでいる感覚がなくなりそうでしたが、
やっと茶臼山に到着。展望がよく、これから歩く山々がきれいに見えました。
麦草峠を過ぎ、丸山、中山と樹林帯の中を黙々と歩き、1日目のテント場黒百合ヒュッテに到着した時はホッとしました。
15時半ですが、テント場は沢山のテントが張られており、なんとか小屋の前に張る場所を確保しました。
今日の晩御飯はMYIさんのワンタンスープです。野菜たっぷり生姜入りで体がぽかぽか温まりました。
翌朝、起きると外は雨が降っていました。
小さいテントは床に水が溜まったということでしたが、ITNさんとKNSさんは朝食の間にテントを乾かし、
あっという間に荷造りをしてすぐに出発です。
雨はだんだん止んできましたが、東天狗岳はガスで真っ白。
夏沢峠で少しガスが晴れてきました。
連休ということもあるのか家族連れ、若い学生の集団、ツアー客、老夫婦・・・いろいろな人が登っていました。
硫黄岳の大ダルミで挨拶した60代ぐらいの女性、「ずっと来たかったんだけど今回始めて登れて嬉しい!」
と笑顔で話されて、いつまでも憧れを持ち続けている姿が素敵だなあと印象に残りました。
大同心、小同心の横を通り過ぎ横岳に到着。山頂にはクライミングの格好をされた方もいました。
赤岳展望荘の向こうに山頂までの急な登りが見えたときには、頂上までの道のりがとても長く見えましたが、
しばらく登ると赤岳頂上小屋、山頂が見えてきました。
文三郎尾根を下りながら、中岳・阿弥陀岳がガスの中から少し姿を見せました。
行者小屋のテント場で早々就寝したのですが、この夜はこの山行の中で特に気温が下がり、
何度かうとうとと目が覚めました。
起床時間になりテントを出ると、空には月が出ていて良い天気です。
もしかしたら、富士山が見えるかもと思うと、出発してからの阿弥陀岳までの登りが、
それほどしんどく感じられませんでした。
阿弥陀岳の山頂に着くと、360度の青空と、富士山から南・中央・北アルプスの展望がとてもきれいで、
しばらく写真撮影会が続きました。山頂には霜柱が立っていましたが、
もうざくざくとした音が出るところがないくらいメンバーに踏み固められてしまいました。
さて、御小屋尾根を下山します。
最初は鎖場があって、少し怖いなと思うところもありましたが、
樹林帯に入ると少しずつ歩きやすくなっていきました。
あとは美濃戸口まで歩くだけだとのんびり歩いていましたが、
前を歩いていたメンバーがピタッと止まり、
「クマだ!」の一言で頭が真っ白になりました。
どうやら、右前方にごそごそと動く黒い生き物が・・・
とりあえず、少し距離を置くためメンバーは後退したものの、
こっちに向かってきたらどうしよう・・・不安でいっぱいでした。
しかし、KWIリーダーが「本当にクマか?どれ」と再確認に行っていただき、
真っ黒なニホンカモシカであることが分かり、ホッとしました。
初めて会ったカモシカは大人しく、登山道を横切って山の中に消えていきました。
途中こんなハプニングもありながら、
無事に美濃戸口に到着し縦走を終えることが出来ました。
(NNK記)
<行動時間>
10月6日 ピラタスロープーウェイ山頂駅8:35→縞枯山9:20→茶臼山10:15→麦草峠11:30→丸山12:40→黒百合平15:15
10月7日 黒百合平6:00→東天狗岳7:20→根石岳7:55→夏沢峠8:40→硫黄岳9:45→横岳11:20→赤岳13:40→行者小屋15:15
10月8日 行者小屋5:30→阿弥陀岳7:00→御小屋山9:15→美濃戸口11:05