アルパインクライミングを目指す泉州山岳会へようこそ! |  大阪府山岳連盟所属

アルパインクライミングを目指す泉州山岳会へようこそ! 大阪府山岳連盟所属

ホームリンクサイトマップ
入会募集中
泉州山岳会とは山行記録イベント

会員限定

山行スケジュール役立つ資料の共有EPE

丸山東壁 緑ルート13/10/05

山行期間 2013年9月20日夜~9月23日
メンバー 小門、本田
山行地域 黒部
山行スタイル アルパインクライミング


『黒部の巨人』丸山東壁に挑んだ。

今回の我々の目標は、緑ルートから丸山北峰を目指すこと。

無雪期にはあまりトレースされていないが、積雪期の継続登攀なども視野に入れ、一度トレースしておきたかった。

この計画に、「同ルート下降は好きじゃない」と、小門氏も同調してくれた。

あまり利巧とは言えないこの計画、はたして…

 

9月21日(土) 晴れ

昨夜、思わぬ渋滞と通行止めに阻まれ、扇沢に到着が4時半頃。

無料の駐車スペースはどこも満車状態。

探し回って、何とか駅近くの駐車スペースを見つけ出した。

扇沢駅へ向かう。

三連休で、好転も期待できるため、トロリーバスは始発からすし詰め状態。

 

 

 

 

 

 

 

トロリーバスで約15分、黒部ダム駅へ。

迫力あるダムの放水。

内蔵助谷出合までは約1時間。

 

 

 

 

 

 

 

出合にBC設営。

今回は、72期生寄贈の軽量テントを利用させてもらいました。

72期のみなさん、ありがとう。

 

 

 

 

 

 

出合から1ルンゼ押し出しまでは15分くらい。

ここから右へ、藪漕ぎで微かな踏み跡をたどると緑ルートの取付。

トポのイメージと違って、意外にすぐ右に入る感じ。

入口が分からず、1時間くらいウロウロしました。

 

 

 

 

 

 

 

登攀開始。

10:40のスタートとなってしまいました。

今日は中央バンドまでと決める。

人工登攀は、慣れてくるまで支点を信用できず、1ピッチ目で時間がかかってしまった。

草付に埋まったハーケンなども有り、ある程度カンも必要かも…

最後左上してレッジまで。

 

 

 

 

2ピッチ目。

単調な人工登攀が続く。

慣れてきて、徐々に登攀ペースは上がってきた。

三日月ハング下のバンドまで。

 

 

 

 

 

3ピッチ目。

三日月ハングを超える。

リングの抜けたボルトなども出てくるが、支点間隔は狭くて、ハングの割に易しいと感じた。

多くの記録通り、ハングを超えて約15m上に安定したビレイ点があった。

 

 

 

 

 

4ピッチ目。

再び単調なA1。

ビレイ点は安定したレッジ。

 

 

 

 

 

 

 

5ピッチ目。

右トラバースからいやらしい草付。

ちょっとお世話になりたくない、ぼろいハーケンが多い。

 

ちょっと時間がかかりすぎましたが、何とか初日の登攀を終えました。

 

 

 

 

 

快適なホテル丸山にチェックインする。

屋根に支点あり、ツェルトを張る。

昨日ほとんど寝てないので、珍しく熟睡できました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

9月22日(日) 晴れ

今日は緑ルートを抜け、丸山北峰を超えてBCに戻る計画。

水が減った分、また昨夜よく寝られた分、心も体も軽くなりスタートする。

中央バンドを左へトラバース。

大ハング下に向かう。

大ハングはなかなかの迫力。

 

 

 

 

 

 

 

6ピッチ目。

大ハングを超える。

大ハング上のビレイ点へは、50mロープでほぼいっぱい。

 

ハングは支点間隔が短く、思ったほど苦労しなかった。

先週の小太郎岩でのトレーニングが活きました。

小太郎岩のおじさん、ありがとう。

 

 

 

7ピッチ目。

ここからはあまり登られていない。

噂通りすっきりしない、木登り混じりの登攀。

あまり登られていないので、残置支点もあまり信用できない。

 

 

 

 

最終、8ピッチ目(写真なし。)

木登り中心のピッチ。

極端に支点がぼろくなる。

登るべき木も、大部分が枯れていて恐ろしい。

このルートの核心であった。

 

終了点のあと、コンパスと他会の記録を頼りに、北峰を目指す。

我々の切り方で、4ピッチザイルを伸ばし、やっと登攀具をしまうことができた。

が、そこからの藪漕ぎ、ボロ壁が想像以上に我々の行く手を阻む。

藪は背丈以上で濃く、なかなか前に進むことができない。

踏み跡も全く分からない。

 

ペースが上がらないまま、丸山北峰の到着はすでに日没近く。

水が少ない中、この激しい藪漕ぎで暗い中の行動は危険と判断し、北峰でビバークすることとした。

 

9月23日(月) 晴れ

水はほとんどなかったが、連日の疲労で熟睡できた。

水場までは3時間くらいか?

一人一口分位の水を残して、下降開始。

朝露を集める小門氏。

こんなことをしているのが楽しいらしく、せがまれて撮影。

 

 

 

 

 

北峰からの下降。

主峰とのコルから右の沢を下降。

藪が深く、ルートは判然としない。

なるべく歩いて降りられるルートを探したが、結局一回懸垂下降し、沢芯に降りた。

 

 

 

水場発見!!

北峰から約2時間下降した、1825m付近から水が湧いていました。

 

ここで大休止。

思う存分水を飲む。

 

 

 

 

 

沢の流れとコンパスを頼りに、内蔵助平へ下降する。

ここも激しい藪漕ぎ。

一般道に出るまで、全く視界がききません。

 

 

 

 

水場から約1時間で、一般道に出た。

 

1ルンゼ押し出しに戻ったところで記念撮影。

二人ともドロドロ&藪で傷だらけ。

でも、充実感にあふれていた。

 

 

 

 

 

 

 

今回はあまり記録にないルートをたどり、かなり覚悟はしていたものの、予想以上に時間がかかってしまった。

地図上ではわずかな距離なのに、不確かなルート、激しい藪漕ぎなどで、これほど時間がかかるものかと驚きです。

いい勉強になりました。

 

最後に…、

このような面白くない計画に付き合ってくれたパートナーに大感謝です。

次は楽しい山行にしましょう!

 

今回の山行を終え、抜け殻になった小門氏。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<行動記録>

9/21 扇沢駅6:30―黒部ダム駅6:45/6:55―内蔵助谷出合(BC設営)7:45/8:45―緑ルート取付10:05/10:40―中央バンド18:10―ホテル丸山(BV)18:20

9/22 ホテル丸山6:15―6P目登攀開始6:40―緑ルート終了点13:00―丸山北峰(BV)18:00

9/23 丸山北峰6:10―水場(1825m)8:15/8:40―内蔵助平9:35―BC11:00/12:15―黒部ダム駅13:15―扇沢駅13:45