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御在所岳 中尾根 再び23/07/30

山行期間 2023/7/29
メンバー DTE TKD
山行地域 御在所岳
山行スタイル フリークライミング


2年ぶり、2回目の御在所・中尾根に行ってきました。

かなり気温が高い予報だったので、できるだけ涼しい時間に行動しようとAM3:00スタート。それでも風がなかったためか、かなり暑かったです。5:00前には一の壁に到着し、ここで登攀準備と不要な荷物のデポを行いました。2人分のアタック装備を小さなアタックザックに詰め、リードは空荷で登る作戦です。
今回こそは、と中尾根の取り付きを目指しますが、やっぱりどの踏跡を行って良いのかわからず、結局前回と同じ、P4の1ピッチ目終了点に到着。懸垂下降して取り付きに降り、6:00頃登攀開始となりました。
2年前も同じDTEさんとペアを組んで登らせてもらっており、それぞれ前回と違うピッチをリードしようという事になりました。
という事で、まずはDTEさんからスタート。
・P4 1ピッチ目 Ⅴ級
DTEさんリード。気温が高くてヌメってしまいますが、岩はクラックの中も乾いていて、条件はそれほど悪くないです。カムだけじゃなくナッツも使ってプロテクションをとりながら順調に登っていかれました。無事にRP。僕は2年前オンサイトしているし大丈夫だろうと思ってましたが、想像より悪い。というかザックを背負っていると登りにくく、かなり必死になってしがみついて登りました。落ちるか思った…(フォローだけど)
・P4 2ピッチ目 Ⅴ級
TKDリード。全然難しくない。まさに快適な登攀でサクッとRP。体感的にこのピッチは優しく感じました。フォローもサクッと登攀。
・P3 Ⅴ級
DTEさんリード。出だしから少し上がったところが少し気持ち悪く緊張します。プロテクションは取れますが、意外と良い手が少なくて悪いポイントが多いです。上部はワイドになりますが、最後に終了点に抜けるのが怖いです。途中で悩みつつも、無事にRPでした。やはりこのピッチもザックを背負っているためか、かなり厳しく感じました。また必死にしがみついて登りました。落ちるか思った…(フォローだけど)
・P2 1ピッチ目 Ⅳ級
TKDリード。前回と同じ、剥がれそうなフレークを利用してトラバースし、カンテからは階段状を右上です。今回はちゃんと重心を落としてトラバースしたので無理な体勢にならず、余裕を持って登れました。無事にRP。とにかくフレークがもげるんじゃないかという事だけが怖いピッチです。
・P2 2ピッチ目 Ⅴ級
DTEさんリード。ここはいくつかボルトが打ってあるので、ナチュプロと併用しながら登ります。中間部に1ヶ所悪い通過があり、そこで1回テンションが入りました。そしてやはり上部オニギリ部分の垂壁と、最後のクラックが結構悪く、何度かテンションしながらムーブを決めて突破。RPならずでしたが、フリーにこだわって抜けました。案の定、フォローもザックの重さが加わると厳しく感じ、またまた必死にしがみついて登りました。落ちるか思った(フォローだけど…)
・P1 Ⅴ級+
DTEさんリード。核心ピッチです。ワイド〜チムニーで、途中のクラックが狭くなる部分がまず難しいところです。そこを越えてからはステミング、バック&フットなどフリクションを利用して体を上げていきます。P2終了時点でヘトヘトになっていた事もあり、テンションしながら少しずつ高度を上げて終了点まで抜けました。このピッチをRPするのは気力と勇気が要ります。ところがフォローはと言うと…楽しい!まさかP1がこんなに楽しいピッチだったとは。どうせフォローだからと思い切っていけば意外と滑りません。これがリードだと難しいのです。クライミングはメンタルですね。
さて、登攀終了したら懸垂下降2回+歩きでツルムのコルへ。さらにそこから懸垂下降1回で下降路の踏み跡まで下りられます。
時間も使ったし、暑かったし、もうヘロヘロだったので一の壁でのトレーニングはせず、そのまま下山しました。
改めて中尾根を登って、リードとフォローで感じ方がかなり違うことを実感しましたし、内容によってはフォローも難しいと思いました。それに、なぜだか前回よりも今回の方が全体的に難しく感じました。というか、そもそも中尾根って全然簡単じゃないと思うので、ちゃんとトレーニングしてチャレンジしたい良いルートだと思います。
(使用ギア)
キャメロット#0.3〜#4× 1セット
ナッツ×1セット
アルパインヌンチャク×6本