山行期間 | 2022年7月22日(夜)~ 7月24日 |
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メンバー | MTU、OKD |
山行地域 | 赤石山脈(南アルプス)北部 |
山行スタイル | アルパインクライミング |
いつかは行きたいと思っていた憧れのルート、北岳バットレス第四尾根に行ってきました。
朝一番のバスに乗って広河原に到着。快晴の空の下、白根御池小屋で休憩してバットレス沢へ。
Bガリーの取り付きで登攀装備を準備していると、あっという間に曇り空。天気予報では夕方から雨なので、できるだけ早く抜けてしまいたい。
全ピッチをMTUさんにリードしてもらうつもりでも、本チャン初の自分が付いていけるのか不安である。MTUさんは「雨が降ったら適当な所でビバークやな」と笑っている、心強い。2ピッチ登って左にトラバースして雪の無いC沢を渡る。
第四尾根の取り付きに到着。ガスで視界が悪い。
MTUさんのリードにセカンドで必死に付いていく。いきなりMTUさんから「ここやったら簡単やからリードいけるやろ!!」と声がかかる。全ピッチをセカンドで登るつもりだったが、行くしかない。
マッチ箱で先行パーティーに追いつく。ここから懸垂下降。事前の情報では懸垂の支点に沢山の残置ロープが有るとの事だったが、カラビナ2枚に繋がっているのは5~6mmのロープが一本だけ。「これ大丈夫?」と思いつつ、意を決して降りる。
先行パーティーが登ってる枯れ木テラスまでの2ピッチを見て「あそこに今から登るの!?マジ!?」と少し怖気付いてしまう(セカンドなのに)。
枯れ木テラスから最終ピッチへのトラバース。MTUさんから「このピッチもリードいけるやろ!!」と声がかかる。行くしかない。足元はきれいに切れ落ちている。上部のリッジをしっかり掴み、慎重に進む。
最終ピッチは少しかぶっている。ここで先行パーティーが登り終えるのを待つ間、まだ日は高いが念のためにヘッドランプを装着。MTUさんがカムをセットしながら突破、私も続いて突破。
やりました!!憧れの北岳バットレス第四尾根を完登!!上で待っていたMTUさんから「おめでとう!!」と声がかかり、ガッツリ握手。めちゃくちゃ嬉しい!!
雨に降られるかと思っていたが、空は晴れてきている。登攀装備を解除して登山靴に履き替える。気が付けば日はすっかり落ち、ヘッドランプを付けて北岳山頂を目指す。さすがに疲れて足取りは重い。そして北岳登頂。仰げば満天の星・・・。
翌朝、日の出前に起床。朝日も富士山も北岳も本当に美しい。昨日頑張ったご褒美だろうか。
次はもう少しリード出来るようになるぞ!!と誓い山を後にしました。
(行動記録)05:15バス発-06:40広河原出発-08:20白根御池小屋-11:20Bガリー取り付き―13:30四尾根取り付き―16:40マッチ箱-18:20登攀終了-20:00北岳山頂-20:40行動終了
(OKD記)