山行期間 | 2022/6/18-19 |
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メンバー | TGA、DOI-S、DOI-A、SZK |
山行地域 | 北アルプス |
山行スタイル | 登攀 |
奥穂高岳の南稜に行ってきました。
平湯温泉バスターミナル前から相変わらず?猛スピード宝タクシーで上高地へ。
河童橋から岳沢へ。雪渓を詰めて南稜に取り付きます。
雪渓末端を上がれば直ぐに岩壁。この壁を乗越して雪の解けた沢状をどんどん詰めていきます。しかし、雪渓の消えた直後の沢の岩は不安定です。手が軽く触れただけで等身大の大岩が後続メンバーへ向かってかなりの勢いで落ちました。大事には至らなかったものの、くわばらクワバラ。遭難救助が頭をよぎる。
落石に惧れをなして沢筋から逃げましたが、そのせいでしばしハイ松漕ぎ。しかし、全般的には下部は草付きを登っていくので、足元にはハクサンイチゲ、ショウジョウバカマ、ミヤマキスミレ、シナノキンバイといった高山植物が咲いています。南稜の中間部あたりからはハイ松帯の中にも踏み跡がハッキリしてきます。この踏み跡を見つけられるか否かが登行の鍵ともなりえます。
岩場もⅡ~Ⅲー級がほとんどなのでロープは出しませんが、心配な箇所では残置ハーケンにシュリンゲをかけてお助け紐として登ります。
トリコニーのあたりまで来るとだいぶ疲れてきますが、ここまで来たらもう登るしかありません。
高度に負けず、疲労に負けず。ロープを出したのは3ピッチのみ。それでも南稜の頭には16:15到着。これから下山も厳しいので、穂高岳山荘でテント泊としました。数年ぶりの穂高岳山荘は建て直したのか、キレイになっていました。
ゆっくり休んで、あとは下山。盛夏の候には人混みの横尾も今はひっそり。6月の穂高は静かでお値打ちかもしれません。
今年は八が岳赤岳東稜(1月)、霞沢岳南尾根(3月)、明神岳1峰東稜(5月)と自分なりには満足のいく山行ができました。
「アウトドア」ではなく、「高みへの憧れ」、「困難への挑戦」などといったアルパインクライミングなんぞでは決してなく「知らないところを見てみたい」=「ワルガキの探検ごっこ」という感じで〇〇年間にわたって様々な所を登ってきました。もうあと少し、しばらくの間も、探検ごっこといきますか!
6/18 6:15 上高地ー9:00 南尾根取りつきー16:15南稜の頭ー17:00 穂高岳山荘
TGA