山行期間 | 2022年3月4〜6 |
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メンバー | S KD ICH.S DOI.A |
山行地域 | 八ヶ岳 |
山行スタイル | 積雪期アルパイン |
石尊稜
石尊稜は、長時間になることも予想されていたので仮眠30分で4:50に美濃戸口を出発した。
行事小屋にテントを張り。
すぐにアタック装備で石尊に出発した。
前回、入口を間違えた。
今回は入念に下調べして、もう少し下の開けた沢が取り付きだとわかっていたので、今回はスムーズに目的の沢に入る事が出来た。
よく見るとうっすらトレースらしき物もあり、そんなに降雪も無かったので、取り付きまでは、早かった。
途中の沢の分岐を右の沢に進み、さらに右に進むと正面に石尊が見えてきた。
左の急な尾根を登った所が取り付きでした。
関田さんがリードで行ってくれる事になった。草付きのフェース。
不動ぐらいの細かい岩で、アイゼンはかかりやすいが、手がしっかり持てそうな岩はなく、細かい岩ばかりで、少し怖かったが、フォローなので怖さは半減した。
2ピッチ登り下部岩稜は終了。
以後は、上部岩壁まで、ロープを閉まって進んだ。
中間岩稜は右からも左からもまけるそうだが、今回は左をまいた。
左は簡単だった。
風がだんだん強くなり、上部岩壁に近づくにつれ、どんどん風は強くなっていった。
ナイフリッジを通る時は風の弱くなる隙をみて渡った。
難しくはないが、傾斜がある雪壁が続く。
落ちたら・・・と思うと。蹴り込む足にも力が入る。
とうとう上部岩壁だ。
取り付きに、長めの残置シュリンゲがかかっていて分かりやすかった。
この時には風はかなり強くなっていた。
風で雪が舞い。顔に当たり、目を開けてるのがやっと。
白いマスカラのようにあつよさんのまつ毛にはてんこ盛りに雪が積もっていた。
上部岩壁は2ピッチ。ここから引き返すのはそれはそれで時間がかかる。
ぬけるしかないと思ったが、早くここを抜けないと風がヤバいと思った。
3人協力しながら出来るだけ素早く行動した。
上部岩壁も関田さんリード。
下部よりは、持てる岩があり手は安心だか、けっこう立っているので、緊張しながら登った。
石尊稜を登頂した頃には風はすごくなっていた。
すぐロープを片付け地蔵尾根を目指す。
風と雪とガスで視界も悪く、少し離れると、仲間が見えなくなる。
あまり離れすぎないように気をつけながら、地蔵尾根を目指した。
地蔵尾根を下り始めると、もう少し風が治まるかと思っていたが、依然として風はすごかった。
3人でひたすら下山したが、風と雪とガスで視界が悪く下山に時間がかかり、辺りは暗くなっていた。
途中からヘッデンで下り標高2550m地点まで、下りていたが、迷いルートが分からなくなっていた。
すでに14時間行動となっており疲れもあり暗い中さまようようのも危険だ。
雪崩れなさそうな、小さな尾根を聖地し、関田さんがツェルトを素早くはってくれた。
頼りになるリーダーだ。
小さなツェルトにギリギリ3人が入り。
水を作る。
初めてのビバーク。
寒波も来ており、シュラフカバーで寝ると思うと、ちょっとげっそりした。
行動食と沸かしたお湯を分け合い少し温まった。
足も伸ばせず、変な体勢でなんとか上半身だけ横になった。
疲れからか、ビバークなのに、よく眠れた。
4時半寒さと窮屈さで、あまり眠れなかったメンバーもいて。
起きて出発準備をした。
地蔵尾根に戻ろうと再出発し、すぐにルートに戻る事が出来た.。
早朝から登って来た人のトレースがうっすらあったので、すぐに分かったが、昨日の夜、暗い中でここをさまよっても、ルートに戻る事は難しかったと思う。
ルートに戻る事が出来、正直ホッとした。
ルートに戻ってからは、30分程度で行者小屋に戻る事が出来た。
テントで少し休んでから下山した。
行きたいと思っていた石尊稜にビバークと初めての体験を色々した山行だった。
ビバークの体験は、良い経験になった
3月4日4:50美濃戸口 8:00行者小屋 9:10中山乗越 16:35石尊稜19:00 2550m地点でV B
3月5日 6:00 2550m地点 7:00行者小屋 10:00行者小屋 13:00美濃戸口 |