山行期間 | 2018年4月13日(金)夜〜15日 |
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メンバー | ABE MSD OSM HND SKD ASI DTE KSI FJS SMA YMK NGT TRD MTD YSZ |
山行地域 | 北アルプス 乗鞍岳 |
山行スタイル | 雪上訓練 |
毎年行っている 春合宿に向けて、残雪期の山での歩行技術や確保技術の雪上訓練に乗鞍岳に行ってきました。
今回は15名の参加となりました。
1日目は、すでに営業を終了している乗鞍岳スキー場から入山し、位ヶ原付近でBVし雪上訓練
2日目は、剣ヶ峰アタックの予定です。
この週末は、土曜の午後から天気が下り坂の予報ですが、登りだした頃は時折晴れ間もあり、正面に山頂を見ながら登ることができました。
1時間ほど登った所でテントの設営をし、4班に分かれて各班ごとで雪上訓練を始めます。
雪上での歩行訓練
まずはアイゼンなしでキックステップを使った登り、トラバース時の歩き方、下りの踵を使っての歩き方ををリーダーの見本と注意点を聞いて歩きます。
次はアイゼンを装着しての歩行です。この後の春合宿の春山のために、アイゼン歩行技術をしっかりと身につけなければ危険です、気持ちも入りみんな真剣に取り組んでいます。グループによっては、この歩行練習に長時間、取り組んでいる班もありました。
滑落停止訓練
雪がかなりゆるく、停止しにくい雪質でしたが、頭から滑落した場合や腰からの場合など滑落状況を変え、ウエアがビチャビチャになるまで何度も繰り返し練習します。リーダーがすると一発で停止できますが、それがなかなか出来ずズルズルと滑ってしまいます。訓練の時はピッケルを身構えて滑りますが、実際に山行中に滑落した場合に、私は、咄嗟にこの体制ができるのでしょうか?! この技術を使うことのないよう山に対し謙虚な気持ちで事故に気をつけていきたいと改めて思いました。
確保技術
ザイルを使った確保技術、肩がらみ、腰がらみをします。立ってる場合は、谷足は曲げずにつっぱる。座ってする場合は膝を少し曲げて踵を突っ張って踏ん張るとぐらつきにくい。
支点の作り方
リーダーが作り方や注意事項などを説明しながら実際に支点を作ってくれます。それを同じように再度作るのですが、例えば、シュリンゲの下の雪面を筋に掘ってそこに埋めるるその掘り具合で上手くいったりいかなかったりなど細かい点が見ているだけでは分からず、実際に経験しないと分からないもでした。
1、ピッケルを縦に埋める方法、先に雪をしっかり固めるのが大事。ピッケルを2本にして補強する方法もある。
2、ピッケルを横に埋める方法、縦埋めより良くきく。
3、スノーバー縦埋め、雪質に合わせ打ち込む角度が大事。
4、スノーバー横埋め
5、土嚢袋に雪を入れた支点作り、深く雪面を掘り土嚢袋を埋めて作る。
6、スノーボラード、ドロップ型に雪を固めて支点を作る、ロープが食い込まないよう割り箸や枝を指すと良い。
これらの支点作成は、雪質など状況に合わせて使い分けるそうです。雪山は多様なスキルが求められる登山と再確認しました。
なんとか訓練中は天気が持ちましたが、これから天気が荒れる予報で翌日のピークハントは厳しいとリーダーの判断でこの時点で下山、帰阪することになりました。
今回、少人数のグループで実技を行いながらでしたので、都度質問もしやすく大変わかりやすかったです。真剣な中にも和気あいあいと訓練が進み実り多い雪訓となりました。リーダーの皆様、ありがとうございました。