山行期間 | 2010年5月1日(夜)~4日 |
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メンバー | SMZ,KNS,TKO,KWG,KJI |
山行地域 | 立山 |
山行スタイル | 春山合宿 |
5月1日(土)快晴
SMZ,KNS,TKO,KWG,KJIの5名で三国ケ丘駅を早朝出発。
GWの渋滞が心配だったけど、問題なく、順調に立山駅前にお昼頃到着。切符もすんなり買えて、1時間後にはケーブルカーに乗車。今回、雪山登山初体験のKWG君とKJIさんはワクワク~
一般観光客と登山客、ごちゃまぜの超満員でバスに乗り継ぎ、いざ、室堂へ!
室堂からは、さあ、待望の雪の上を歩きます。
観光客が来ない雪面に出て、硫黄の臭いを嗅ぎながら、雷鳥沢キャンプ場目指して、進みます。
キャンプ場に着くと、まずはテン場の整地。
そして、テント設営。
竹ペグの取り付け方や埋め方、入口の足場の整地はなかなか難しい?
めでたく、テントが設営できて、いざ、中へ!
まずはティータイム。
テントの中は温かくて、ここで皆で頂くお茶は最高!
くつろいだ後は、夕食作りに精を出す。
今宵はマーボー春雨丼に味噌汁、デザートはゼリー。
おいしく頂き、やがて日も暮れて、ろうそくを灯す。
やっぱり、火の力は偉大です。
癒しムード一杯で、話に花が咲きます。
でも、そろそろ寝ましょうか?
満天の星を眺め、感動しながらお休みなさい・・・
5月2日(日)快晴
今日はゆっくりめの5時半起床。
朝食のマルタイラーメンに感動するKWG君。
まあ、これから、山に行けば行くほど、嫌というほど食べることになると思うけど・・
アタック装備でテン場を出発。
適当な斜面で、SMZさん、KNSさん指導の下、雪訓開始。
まずは滑落停止訓練。
KWG君もKJIさんも真剣そのもの。
全然怖がらずに、何回も滑り落ちて練習。
さすが男子!頼もしいわ~
1時間ほど、二人ともがんばって練習しました。
CLのSMZさんも満足そう・・
この後、一ノ越目指して、どんどん雪上を進みます。
だんだん、急登になり、息も荒くなりながら、皆、がんばって進みます。
ようやく、一ノ越に到着し、ここでアイゼン装着。
ここからの眺めは最高。
山スキーを楽しむ人もたくさんいます。
目の前に雄山がでーんとそびえたち、この急登を登るんだとやや緊張の面持ちのKWG君とKJIさん。
でも、雪訓のおかげで、度胸が付いたのか、アイゼン歩行も問題なく、しっかりした足取りで岩場もなんのその!
雪山の初山頂の雄山に到着。
皆で握手して、岩と雪の殿堂の剱岳をバックに記念撮影。
ここで、SMZさんが「予定していたピストンはやめて、大汝山方面へ向かい、そこからテン場に戻ります」と・・
当初、雄山から先はやや危険なトラバースがあるので、ピストンでテン場に戻る計画でしたが、新人二人の完璧なアイゼン歩行に先に進むことを決めた模様。
雄山直下をトラバースして、大汝山に到着。
ここからの剱岳の眺めも最高!
眺望を満喫して、大走下降点からキャンプ場目指して、どんどん下って行く。雪がグサグサで、急斜面の下りが辛い。でも、我慢我慢。テン場に戻れば、楽しみが待っている~
テン場に着くと、皆、すぐに雪のテーブルを囲んで着席。
昨日、皆で担いできたビールで乾杯
うまい
雪山でのビールは格別の味・・
またまた、KWG君とKJさんは雪山にはまっていくのであった。
5月3日(月)快晴
午前2時前に起床。
今日は新人二人の希望で、別山から朝日を拝むべく、早立ち。
ヘッドライトを点灯しながら、雷鳥沢の尾根をどんどん登って行く。富山市内の街明かりがキラキラと輝いてきれい!
私達が一番のりみたいで、だーれも前にも後にもいない。
高度が上がるにつれ、雪質も硬くなり、アイゼンを効かせて慎重に進む。
ようやく稜線に出ると風がさらに冷たい。
剱御前小舎が見えてきた。
ここからの剱岳の眺めも素晴らしい。
そろそろ日の出が始まる。
別山目指して、もうひと踏ん張り。
空が赤くなってきている。
山頂では、数人のカメラマンが朝日に染まる剱岳を撮影しようと待ち構えている。
私達は先の北峰へ進み、到着後、皆で握手!
ここでまた、SMZさんが「今日はこれから真砂岳、富士ノ折立を経て、昨日登った雄山まで縦走します。」とおっしゃる。
KWG君とKJIさんの二人は体力的にも問題なしとの判断で、縦走を決めた模様。
昨日とは違い、朝早いので、時間もたっぷりとある。
朝の冷たい空気を吸いながら、風にも耐えて前進。
途中、富士ノ折立手前のトラバースで、一部、凍っていて、危険と判断し、戻って、岩場を直登。
その後は、昨日、通った所を逆から進む形で、雄山神社を目指してひたすら進む。
雄山手前のトラバースはやめにして、神社へ直登。
急斜面に、ピッケルを突き刺し、アイゼンをキックステップして登って行く。
そして、山頂に登り上がった。
昨日とはまた違った感動があったはず?
KWG君とKJIさんの二人が剱岳をバックにポーズ!
まだ8時過ぎなので、山頂はひっそりとしている。
社務所横で、ちょうど風除けできるので、ティータイム。
持ってきたガスでお湯を沸かし、温かいコーヒーを皆で頂く。
うまい
ここで大休憩していると、またまたSMZさんが「これから、浄土山へ行き、そこから室堂へ下り、テン場に戻ります。」と発表。
新人二人は全然疲れも見せず、頼もしい。
休憩後、一ノ越まで下り、そこから浄土山目指して、急斜面を登る。スキーヤーが横の斜面を気持ちよさそうに滑り降りてくる。
「やってみたいなー」と二人は思った。
すかさず、KNSさんが年末までに15万貯めたら、山スキーできるで」と・・・
スキーの滑降の気持ちよさとは裏腹に、私達は喘ぎながら山頂を目指す。
ようやく到着した山頂は広くて、360度の大パノラマ!
槍ヶ岳も見え、遠くにうっすらと富士山も見えた!
名残惜しむように、ぐるりと周囲を見渡し続ける。
やがて、室堂に向けて、急斜面を下って行く。
だんだん暑くなってきて、カッパの上着を脱ぐ。
室堂に着くと、観光客の多さに唖然・・・
私達のお城に戻るべく、いそいそと室堂を後にする。
テン場に戻ると、昨日同様、雪のテーブルを囲んで乾杯!
今日はまた格別にうまい。縦走したもんねー
その後、それぞれ思い思いに、昼寝したり、ぶらぶら周遊したり・・
夕方になっても、温かかったので、今日は外で夕食タイム。
カレーうどんにきのこご飯をおいしく頂きました。
5月4日(火)曇り
今日は下山して、帰るだけ。
でも、室堂は混むので、朝一番のバスに乗るべく、4時半起床。
朝食後、撤収作業。
新人二人は初めての撤収作業。
でも、手際良くやってくれました。
おかげで、予定よりも早く出発できました。
雪も柔らかい状態だったので、アイゼン未装着で進む。
時折ガスが湧いてきて、ホワイトアウト状態に・・
そんな時に、なんと雷鳥に遭遇。
室堂に着くまでに、4羽の雷鳥に会いました。
また来年も来てね~と見送ってくれたのでしょうね。
こうして、無事に下山し、バスとケーブルを乗り継いで立山駅に戻り、駅前のホテルで入浴してから帰阪。
天気にも恵まれ、また、合宿内容もたいへん充実したものになり、一段とたくましくなって、山男になってきたKWG君とKJさん。
今後の二人の成長が楽しみです。