南紀 小口川 滝本北谷
<山行報告>河内長野で集合して、途中十津川で足湯などしつつ道の駅熊野川までは3時間ほどで到着した。 朝5時起床。低くまで雲が垂れ込んで、それが徐々に引いていく。これが雲取山の名前の所以か? 大きなゆったりした流れの熊野川の両岸に広がる大らかな山々。滝本までは細い山道を越えていく。 40分ほどで集落に到着。 |
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準備をして出発。林道終点まで歩くといきなり筆藪滝の登場。右岸を巻く。 部屋滝は高さこそないけど圧倒的なゴルジュが素晴らしい。 右岸のやたら整備されたまるで登山道のような巻き道を進んで落ち口へ。
ここから先は素晴らしいナメの連続。その先に滝と呼ぶにはあまりに優雅な留湾殿滝。 ここで志水さんがいきなりゴーグルを装着し飛び込む。 井口君も続いて泳いで滝に取り付こうとするがツルツルで掴むところも無ければ足も立たず ジタバタ・・・と滝に遊ばれている。全員で水泳大会となる。
その上流もまだまだ美しいナメが続く。あまりの美しさにため息ばかりが漏れる。 大岩ごろごろのゴーロ帯も周りの森の雰囲気がとても素敵だ。
そうこうするうちにケヤキ原滝。裾が広がった美しい滝だ。 この谷で一番大きな滝。大きく左岸を巻き上がってちょいとナメを進むと屏風滝。 一枚岩のきれいな滝だ。あまりの美しさにしばし見とれる。
またまた志水さんの水泳大会が始まる。
ひとしきり遊んで左岸を巻きにかかるとすぐ上にも同じような滝が。
亀壷ノ滝だ。
なんて美しいんだ〜!
しかも滝と滝の間は数メートルは完全なるナメのみで深い釜がある。
近くにあった倒木でその深さを測ろうとしたが先端が完全に水没しても足りない。
5m以上はあるようだ。まるで誰かが彫刻したかのようにナメがえぐられている。不思議な自然の造形だ。
その先はくねくねとひたすら美しいナメが続く。どこまで行ってもナメナメナメ。ホントきれいだ。 しばらく進むとゴーロ帯となるが苔が美しい。
本日最後の比丘尼滝を左岸から大きく巻くと またまたナメナメナメ・・・が始まる。左岸には断崖絶壁が立ちはだかる。 瞳と心はキラキラしっぱなしだ。取水堰堤が出てきて遡行終了。井口君が素手で魚を捕まえた。
心配していた下山も読図バッチリ、迷うことなくスムーズにドンピシャ本谷の導水道へと出た。
帰りに入った温泉はなんと400円。 夕食はめはり寿司に、志水さんから鮎の塩焼きと秋刀魚寿司を分けてもらう。お腹いっぱい心もいっぱい。 素晴らしい渓谷美に終始みんなの笑顔が印象的だった。
滝本北谷、想像以上に素敵な谷だった。
来年は本谷に行こう!
<行動記録>
9/22 (晴) |
滝本集落(7:15)⇒筆薮滝(7:30)⇒留湾殿滝(9:00)⇒ケヤキ原滝(9:50)⇒ 屏風滝(10:15)⇒比丘尼滝(12:35)⇒取水堰堤(13:00)⇒滝本集落(15:30) |