岩屋谷

山行期間 2007年 8月17(夜)〜19日
メンバー CL角田 岡本 石井 湯浅 大植 中野
山行地域 大峰山脈 (奈良県)
ルート 岩屋谷 ⇒ 雄滝 ⇒ 稜線
 ⇒ 小峠山 ⇒ 始点
山行スタイル 沢登り
雄滝
『雄滝』

<山行報告>

人は小さな生き物なので とても大きなものには感動してしまいます。
今回の『岩屋谷』は感動の連続!! 
要所要所のヘツリ、岩登り、ドロ壁!は 感動のスパイスとなった。


2007年8月18日(土)晴れ

 早朝、○○村役場の秘密地下基地?を出発。車は橋の手前に駐車。(2台くらい可能)
6:30頃 入渓  最近の好天続きで水量が心配であったが、杞憂であった。

 沢登りの魅力とは? 
無作意であるはずの沢(自然)の中に、次々とホールドが道標のように続き、辿るべき道を見つけたときは 自然と笑みがこぼれます。 道が見えないときは、まだ実力が不足しているということだろう。

まあ、道が見えなくたって、仲間とあーだこーだ言いながら自分たちで道を拓くのも楽しい!

 最初のポイント「左岸の残地ロープ」は○○山岳会の記録にあるように落ち口が微妙。 続く「泳ぎ・へつり」では泳ぎを回避し、「巨岩帯」でロープを使用。「40mの滝」前で休憩。


 今回のメインイベント?の一つ「滝裏くぐり」はザックがあると苦しいらしい(石井談)ので、 右岸から荷上げ。快適なシャワークライミングを満喫。 濡れるのが嫌な人は右岸を直登です。

「美しいナメ」で休憩後、右岸を高巻き、懸垂(10m)で沢に戻る。 岩壁を回り込むと目に飛び込んできたのは  「大CS(チョックストーン)」。
  「でかい・・・。」 
想像を、CS(チョックストーン)の概念をはるかに越えたCS。 今回一番の感動!! (写真はあえて載せてません。自分の目で確かめてください。)

さて、ここの巻きですが、右岸スラブを登るまでは良かったが、その上のドロ壁が絶悪で(←個人的に)、 皆はさっさと登っていったが、私は超長のお助けヒモを出してもらった。 巻きの途中から『雌滝』が見えだした。

 『雌滝』に到着。 遠目には“ふんわりやさしいレースのカーテン”のような滝。  しかし、なんてったってスケールが大きいので、実際滝下へ行くと“強雨”。

ここを巻くと『雄滝』であるが、巻きに手間取る。(どのルンゼを詰めるのか迷う。結局最初のルンゼが正解で、 残地のロープがあった。)
で、今日は時間切れ、ということで『雄滝』のまん前で幕営。

 夜はメニューは"そうめん"。 しかし、サイドメニューがやたら充実。皆のザックからこれでもか! というぐらい出てきた。  (カレーにハンバーグに惣菜各種、デザートは杏仁豆腐+マンゴープリンに焼き芋・・・。) 

普段の活動が粗食なので憂さ晴らし?  本日の疲れに梅酒も手伝って、焚き火で衣類を乾かしていると、いつしか眠ってしまった。
焚き火も沢登りの魅力の一つだろう。

登って へつって また登る
登って へつって また登る
泳いで取り付く
泳いで取り付く

ロープも使用
ロープも使用

40m滝
40m滝

滝裏くぐり
“滝裏くぐり”

右岸を直登
“右岸を直登”

『雌滝』
『雌滝』
左下に人がいます。


『雄滝』に到着
『雄滝』に到着




2007年8月19日(日)晴れ

 今朝は『雄滝』の巻きから始まる。 下山を急ぐなら、巻きの途中から そのまま稜線に出るのがはやい。
私たちは、荷物をデポして滝の落ち口へ向かった。

『雄滝』から上部は、これまでの様相とは打って変わり、きれいな、どこもでも続きそうな 穏やかな谷でした。(今回は時間の関係で途中で断念・・・)

 心配の下山道であったが、しっかりした登山道だった。稜線では時々風が吹き、涼しい。
最後「水尻」への分岐を 車のデポ地目指してヤブ漕ぎで下ると、ぴったり車の前に下りてきた。

 帰りは『小処温泉』『たこ焼きセンター』によって帰阪。

『岩屋谷』は、泳ぎの要素がほとんど無く、ヘツリに失敗しても致命的な場所が 少ないので、小心者の私好みの沢でした。

文:湯浅 / 写真:中野・湯浅      .

<行動記録>

8/18
(晴)
入渓 06:30 → 雄滝 17:00?
8/19
(晴)
雄滝 8:00? → 下山 ?


<備考>

・『トンネル』
・・・ 『雄滝』落ち口にトンネルが存在する。
明らかに人の手によって作られたものであるが、用途・目的など真相は想像すら困難。


・ワラジ
・・・ フリクション、足裏感覚、足首の自由度を考えると、登りには関しては圧倒的にワラジが有利。 (多分)     弱点は足ジャミング。かなり痛い・・・。

・ヒル
・・・ ヒルは3回ぐらい見かけましたが、実害なし。ブヨ・アブが多かった?でも、あのぐらい普通?。

今回の一枚
今回の一枚

焚き火
焚き火

『雄滝』上部
『雄滝』上部

穏やか
穏やかなり

謎のトンネル
謎のトンネルを行く

『雄滝』
朝の『雄滝』