広河原3ルンゼ?
山行期間 | 2007年 1月12(夜)〜14日 |
メンバー | CL湯浅 柴田 |
山行地域 | 八ヶ岳 (長野県) |
ルート | 舟山十字路 ⇒ 広河原 ⇒ 阿弥陀岳 ⇒ 赤岳鉱泉 ⇒ 美濃戸 |
山行スタイル | 積雪期 バリエーション |
<山行報告>
数年前、3ルンゼ手前の沢を詰めあがって、幻となった大滝。 今回は間違うまい、と臨んだのですが
またしても大滝は幻に・・・。
3度目はさすがにもう間違わない自信あるが、3度目があるかどうか。。。
忘れないうちに記録に残しておきます。 訪れる方に少しでも参考になれば幸いです。
車で舟山十字路まで。 十字路とあるがここはT字路である。看板あるので分かります。 空きスペースに
適当に駐車。 今日は我々だけのようです。 しかし、なんだか雪が多そうだ。
4時?出発。 (今回は早々に筆記具を紛失し、時間記録はありません。)雪は膝下程度でトレースあり。
広河原二俣まで約2時間。 林道終点から、樹林帯を延々とトラバース気味に歩く。数年前の記憶に無いので
不安になるが、最後に右股が目の前に広がり、それとわかる。 ここまで、標布およびマークが
あるので、まずは大丈夫。
本谷を進むが、ほどなくしてトレースは無くなりラッセルに。 雪に隠れた石の間に足を
突っ込むんだりすると始末が悪い。 下手すれば流水にドボンとなりかねない。
雪多いなぁ。。。
見覚えのある右俣分岐を通過。 ちょっとした雪壁を越える。ほんとうなら手ごろな氷瀑のはず。
やっと氷が見えた(といってもほんの少し)ところでアイゼン装着。 氷はバイルで容易に壊れて
岩登り。 先へ進み、チャレンジアルパインクライミングに載っている本谷ゴルジュ奥の滝。
ここもただの雪壁。
さてここからが問題の箇所。 数年前は手前のルンゼを詰めたので、
今回はずっと進路を左にとった。 視界良好で、前方に大きな岩壁が見える。 「あれが南稜P3、
あの基部に詰めあがればOKだ。」
これがおおきな勘違い。 実際は概念図でみるところの2ルンゼ上部の岩壁であった。
悪い事に思い込んでからは地図、コンパスを見る事はなかった。
チャレンジ・・・には 「1・2ルンゼ出合の大滝が氷柱状となって正面に見えたところで
左岸に入ってくるルンゼが3ルンゼ」 とあるが、まったく気が付かなかった。
雪で埋まってたのか?
結局、1ルンゼを詰め、現れたのがペンシル状の氷柱。 空身で挑むもあえなく敗北し、
あとは南稜を目指し、ひたすらトラバース。
2ルンゼの氷柱は無視し、トラバースに行き詰まると懸垂、そしてトラバース。
(この作戦は自分の中で収穫であった。)
脆い岩壁の中のハイマツは力強く、かなり助けられました。 で、
なんとか南稜P3と思い込んだ岩壁に到達するも、どうも違うようでガックリ。
ヘッドラン行動が続くも、天候が良いのでどうにでもなったが、適当に斜面を切ってツェルトを設営。
スコップ持ってきて良かった。
で、結局本日は南稜にすら届かなかった。
こんなところで寝るの無理!、と思ったが、ご飯を食べると落ち着いたのか、なんとかなりそう
な気がして、実際よく寝れました。 寒さで目が覚めてはチョコを一片、口に放り込んで寝ました。
翌日、明るくなってから出発。 南稜にはほんの100m程度で合流。
そのまま南稜をたどって阿弥陀頂上へ。
本日も天気良好である。
今日はジョーゴ沢の予定でしたがパスして、そのまま下山することに。
赤岳鉱泉のアイスキャンディーも出来はいまひとつのような感じでした。
下山途中、振り返ると大同心大滝を登っているのが見えました。
いつになったらあの垂直の登竜門が登れるようになるのだろうか。