夕暮れ 長次郎右俣 朝
夕暮れの剱尾根 長次郎右俣 下山の朝


行動記録
12日(天候曇り 小雨); 馬場島→池ノ谷二俣


徒渉
凍り付きそうな徒渉


テント
本日のテント場


向かう
剱尾根に向かう


トラバース
トラバース


V級の岩場
V級の岩場





核心部
核心部


門
『門』


岩場
続く岩場


夕暮れ
夕暮れ


懸垂
暗闇の懸垂


頂上
頂上


Aフェース
Aフェース


テント場へ
テント場へ





テント場
テント場


振り返る
毛勝を振り返る


返る
本峰へ


試練と憧れ
試練と憧れ


5:00
6:08




8:30
10:07
10:50
12:02

 起床。
 馬場島荘出発。 途中で渡渉があることは覚悟していましたが、 思いのほか
水が冷たく、 水量が多く、しかも荷物が重く、 2回目までは靴も靴下も脱いで
渡りましたが、 3回目からは靴のままズボンもまくらず、  やけくそになって渡
りました。 計4回の渡渉。

 雷岩に到着。 そこから右へ小窓尾根に入ってゆく。
 小窓尾根乗越
 池の谷
 二股に到着。 雪渓が切れ目なく続いていたためにことのほか早く到着したが、
テント場が雪に埋まっており、 狭い石の間にツェルトを2張りようやく張れる場所
をみつけ、早々に就寝。



13日(晴れ); 剱尾根

3:00
4:30
4:52
5:45



6:30


9:45
10:38















13:15










15:30
16:22



17:00頃


19:00頃

20:06

20:45

西村・柴田・橋本と角田・石井・湯浅でザイルを組み、 いよいよ剱尾根に入る。
 起床
 出発
 取り付きが不明瞭で、R9まで行き引き返しR10へ取り付く。 アイゼンをつけた
まま、いきなりの草付きの急登。 来たことを後悔しはじめる。 これは分不相応で
はないのか?

  少し開けたところで小休止。 コルEまであと半分ぐらいとのこと。 ルート図では
コルEまで30分とあるが、結局3倍近くかかった。
  コルE。
  コルD?。 コルEとDの間がV峰なのだろうが確認できず。
  V級の岩場の取り付きに到着。 5メートルほどのトラバースではじめてザイルを
出す。 アイゼンのまま、左側がすっぱり切れ落ちたところで、 角田さんリードでザ
イルを張ってもらい、 ひとりづつビレイしてもらう。 見た目以上に難しくてなかなか
登れず、 必死でふんばり、 ようやく渡りきる。 昨日の渡渉の苦労も忘れるくらい
の怖さだった。

 そのあと、ハイマツの生い茂る中U峰を超えてようやくコルCへ到着。
 
ハイマツの生い茂る U峰を超えて
ハイマツの生い茂る中   U峰を超えて
 コルC。 ここでようやくアイゼンを脱ぎ、フラットソールに履き替える。
いきなりW+、A1の垂直な壁である。 もうすでに6時間を経過、疲れを感じ始めた
ところでの核心部である。 西村さんリードで3ピン目からいきなりのアブミ登場。 手
のホールドまったくなし。 足場が2箇所ほどうっすら盛り上がっているだけの壁でし
た。 2番手で登り始め、 (いつも通り) ぎゃあぎゃあ言いながらもアブミを使わず
(というか使えず) A0でトラバースし、 そのあとはV級程度のリッジ。 これは難な
く超え、いよいよ“門”の前に来る。

これもW+。 ここは柴田さんリードでクラック沿いに結構快適な登りであった(怖く
ないので騒がず)。 登りきるとドーム(T峰)である。

 西村班、登攀終了。
 角田班 到着。

ここから上半部に入るがもうすでに夕刻である。 登山靴に履き替える。

 コルB。
ここからもU〜V級の岩場がつづき、登山靴でザイルを出して登る。

 剱尾根の頭あたり。 暗くてルートがよくわからなくなる。

 長次郎の頭あたり。 もう真っ暗。運良く懸垂の支点を見つけ下のバンドに降りる
ことができ、ほっとした。
 ここでも長次郎のコルに降りる懸垂支点を運良くみつけ、懸垂下降し一件落着。
いそいでツェルトを張り、 雪渓の氷を溶かして水を作り、 ようようのことで24時前に
就寝。 長い1日でした。



14日(快晴); Y峰フェース

5:00
6:45




8:30















17:30
18:25

 起床。 くたくたの体をラジオ体操でほぐす。
 剱岳頂上に向かって出発、20分で登頂。 とちゅうテント場にちょうどよい場所を
見つけ、そこに荷物をデポすることにする。 このへんで、八つ峰の方角からホー
ホイ!が聞こえた。 まぎれもなく杉山さんの声。
昨夜の暗闇のなかと比較してなんと太陽はありがたいことか!

 熊の岩到着。  熊の岩まで雪渓はほとんど切れ目なく続いており、楽に到着。
杉山・岡本班のテントをみつけ、すごく嬉しく、そのうえ水が流れていて渇いたのど
を潤す。 角田・石井・湯浅班はチンネ登攀の予定だったが、断念。 大変混雑し
ているらしい。
 六峰フェースも大混雑。 若い大学生のグループもいて、にぎわっていた。
Aフェース2本、Cフェース1本登り、またもや夕刻になってしまった。
大植さん、中野さんに熱いコーヒーとつめたい杏仁豆腐をご馳走になり、 急いで
テン場に引き返す。
帰幕 再会
杏仁豆腐
登攀を終えて   旧友と再会   杏仁豆腐
 熊の岩出発。
 テン場到着。

豪華な夕食をしたためる。
  @山岳カレー   Aごはん
  Bコーンスープ  C高野豆腐
  Dデザート3種 (杏仁豆腐、ハウスのゼリー、プリン)。

本日も12時間行動となってしまった。 これも私が下降路でもたついて転んだりし
ているから。まだまだ修行が足りません。



15日(快晴); 早月尾根

4:30


5:30
6:45
10:00


13:20

 雷鳥にツェルトを蹴られて目が覚める。
 角田さんは意気揚々と写真撮影にお 出かけに。

 起床。
 出発。 頂上を越え、早月尾根を下降する。
 早月小屋到着。 春合宿の際には1時間程度で下った道もガレ場やクサリ場が
あり、3時間もかかってしまう。

  馬場島荘に到着。
「試練と憧れ」 の石碑の前で記念撮影をして、夏合宿は無事終了。

本当に充実の山行となりました。 ちょっと分不相応な山行に思えましたが、西村
リーダーのフォローでなんとか終えることができました。

  「何年か後にリーダーで来たら?」

という西村さんの言葉に誰も返事しなかったのは言うまでもなく、へとへとへろへろ
になっての下山でした。 本当に楽しかったです。

西村リーダー、メンバーの皆様、ありがとうございました。 快晴にも感謝です。

 (記:橋本)