取り付きから見事なブナ林が続きそのスケールに圧倒される。 春を待つブナの足元はすでに
大きな穴が開いているのだが、 その上に真新しい雪がふわっと被さって、ブナの美しい樹皮の
模様を引き立てなんとも優しげな風景だ。 木々の足元を見ると春が近いことを感じる。
ぐんぐん高度を上げるとやがてオオシラビソの疎林へと変わる。 太陽の光に照らされダケカン
バの細やかな枝振りが白い雪面に影となり映る。 その美しい影絵に心が癒される。
さらに高度を上げると三方岩岳の荒々しい岩肌が見えてきた。 山頂直下のかなりの急斜面を
何とか突破すると目の前に白山が飛び込んできた。
まさか白山が見えると思っていなかったので、
白山が大好きな私は嬉しさのあまり叫んでしまいました。
(記:中野)
|