<山行報告>
水量は膝下くらい、快適な水温だ。 一見水流に負けそうな滝も、思い切って取り付いてみると、案外気持ち良く乗り越えられる。
ゴルジュの手前に小さな滝があり、滝までの5mほどが淵になっていて泳ぐしかない。 エイッと飛び出すが、流れに押されてなかなか前に進めない。 バシャバシャと暴れてようやく岩角に取り付いた。 足がついてひと安心、ザックを背負っているとこんなにも泳ぎにくいものか。 体力をすっかり消耗し、お助けシュリンゲの助けをかりて、すったもんだの奮闘の末に通過した。
シャワークライミングでどんどん進むと、メインディッシュの50mの大滝がその姿を現した。 下半部は10mほどのナメで始まり、少し傾斜が厳しい15mほどの幅広の滝と続く。 上半部は20mを越す大滝となっていて、トップが滝にハーケンを打ちながら進む。 滝の途中で右に大きくトラバースし、樹林帯の中でワンピッチ終了。 今度は、ザイルを出して樹林帯の中をワンピッチ進み、大滝の上部へ降り立った。
沢の水が枯れ、稜線めざして登っていくと、膝下ほどの笹がびっしりと茂った笹原に出た。 スカイラインまでひと頑張り。明瞭な踏み跡を右に辿って三津河落山の頂上に立った。 目前には台高の山並みが幾重にも重なり、右手には熊野灘が輝きを放っていた。
記:大植 .
<行動記録>
9/9 | 筏場駐車場 6:25 → 釜之公谷出合 7:00 → 二俣 11:45 → |
(−) | → 50m大滝上部 16:50 |
9/10 | 50m大滝上部 7:00 → 三津河落山 8:40 → 大台辻 10:00 → |
(−) | → 釜之公谷出合 11:55 → 筏場駐車場 12:45 |
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