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八ヶ岳(中山尾根・赤岳南峰リッジ・阿弥陀北稜)17/02/07

山行期間 2月4日−5日
メンバー SDK(CL),CCD(SL),MTU,DTE
山行地域 南八ヶ岳
山行スタイル アルパインクライミング


八ヶ岳クライミングに連れて行ってもらうということになっていたのですが、

計画書を見たときは、二度見してしまいました。

結果。1日目の中山尾根はぜんぜん無理で、下部岩壁2ピッチで敗退しました。
赤岳主稜も辞めて、2日目は予備ルートの赤岳南峰リッジに行きました!

振り返ってみると、セカンドだしもしかしたらなんとかなるかも?

という幻想とともに取り付きまで行ってしまったという気がします。

挑戦させていただいたのは非常に贅沢な機会で、いろんな意味ですごく勉強になりました。

2月4日(土)
午前3時 赤岳山荘P着。
初日の登攀にそなえ、車中1時間半の仮眠としました。
5時40分、行者小屋へ向けて出発。
8時10分行者小屋到着。
テントを設営し、登攀の準備。まずここで私がもたついて、他の3人を待たせてしまいました。
焦って手袋を外してしまい、「手が痛くなったので、3人で行ってきてください」
伝説の発言をしてしまいました。
大好きな八ヶ岳が近づくにつれテンションが下がっていた私と対照的に、テンションが上がりまくっている3人。
「早くしろ」

CCDリーダーには、要らないものは極限まで置いていけと5回くらい言われました。

閉められたテントを3回くらい、開けました。
9時10分、やっと行者小屋を出発。

小走りで取り付きに向かうSKDリーダーの足どりの軽さと、鉛のような私の足どりの重さ。
後ろを歩いてくれていたMTU先輩に、体調悪いの?と聞かれ、体調は良いので、
「悪くないけど、ここから一人で引き返すので、3人で行ってください。」
と今回2回目の失言、苦笑いでスルーされました。

横に大きく大同心稜が現れてきて、私以外はウキウキでした。

ああ、まだ取り付きさえしていません。

下部岩壁の前に短いリッジがあり、その前から日ノ岳に突き上げる中山尾根の全貌が見渡せます。

気が遠くなりました。ほんとにここを登るんですか?

私の動きが遅いため、とっくに10時を過ぎていました。

リッジを渡ってロープをつないで…SKDさんがリードを始めたのが10時50分。

早くして

と何回言われたのか

自分の動きがスローモーションで時間だけ早送りで過ぎて行くようでした。

1ピッチ目、正面ペツルルートは直上せず、右側にトラバースして降り、左にある凹角を登ります。

右側に降りるだけでも戸惑い、一個目のランニングを伸ばして早速A0して残置。

控えていたパーティのMTUさんに回収してもらいました。

そのあともセカンドだというのになかなかのりこせない場面がたくさんあり、ビレイ点にたどり着いたときには、久しぶり(^o^)/とSKDさんに言われました。

下部岩壁はトポではⅢ+ですが、もう何級とかいう問題ではなく、私の体力と技術がぜんぜん足りません。

あと1ピッチ行ったら懸垂して敗退します。

とSKDさんが言ったのは、正午過ぎだったと思います。

前半の雪稜にも届きませんでした。

景色きれいですよ、また来れますよ。

と慰めてもらいました。御嶽山から南アルプス、北アルプスまで画のように見渡せます。寒くないし無風快晴。

こんなコンディションの冬季登攀の機会は、なかなか無いのではないかと思います。

最後のピッチは快適ですよ〜と上からSKDさんが励ましてくれますが、その時の私には、

ふくらはぎの物質性しか実感できませんでした。

そのピッチはちょっと狭い凹角があって、あとは草付きを木をつかんで登ったと思いますが、

アックスを刺す腕力が無かったのと、ふくらはぎの記憶しかありません。

 

12時50分に懸垂を開始、後続CCD,MTUパーティは、1ピッチしか登れませんでした…すみません。

取り付きのリッジは下降用フィックスを張ってもらい、14時。完全敗退しました。

帰りにヨレヨレで中山展望台に寄って、敗退尾根の記念撮影。

みんな、楽しかったと言ってくれました。3人なら完登できてたかもしれない、とは言ってはいけないのだ。

さて、テントで翌日の相談。

予定していた赤岳主稜は、最初にⅣ級のチムニーがあり、全部で10ピッチ。

何時間かかるか分からない、天気は下り坂、帰りもあるので短めの予備ルート南峰リッジに変更してもらいました。

阿弥陀北稜に行くCCD,MTUパーティとは、11時行者小屋待ち合わせとして、翌日に備えました。

2月5日(日)

5時に4人一緒に行者小屋を出発。

赤岳南峰リッジは、文三郎尾根から登って主稜の南上にあります。

前日の疲れが残っていて、ヨタヨタと歩いているうち、阿弥陀分岐となり、CCDパーティと分かれました。

途中、文三郎から阿弥陀方面を見ると、二人のベッドライトがガンガン登って、

ジャンクションピークくらいで夜明け待ちをしているのが見えました。

われわれは、南峰、あの辺かなぁ?というところで、文三郎を外れて直登しました。

もっと文三郎を登ってからトラバースが正解だと、下山時に知りました。

南峰リッジらしきところには、二つの岩稜をはさんでルンゼがあり、北側の岩から登ることにしました。

後ろから来たパーティに、ここ南峰リッジですよね?

と聞いてみると、そうですよ。と言われ、安心してSKDさんがリード開始です。

後ろのパーティは、ルンゼを登っていきました。

彼らによると、右の岩稜でも左でも、真ん中のルンゼでも3つとも登れる、とのことでした。

7時、登攀開始。

昨日のような壁ではなく、傾斜のゆるいミックス岩稜。

ピンは見当たらず、ランニングとビレイ支点はカムと岩角で作ってもらいました。

3ピッチ目途中で、「ロープいっぱいになった時点で登り始めるように」

とSKDさんからコールがあり、確保が必要ない場所に着いたようでした。

 登ったら、山頂でした。8時10分。

SKDさんには、文三郎尾根をちょっと外れただけの単なる道だったと思います。

でも完登できてよかったです。

文三郎尾根下降の途中で、中岳を越えてガシガシ登ってくる阿弥陀パーティに会いました。早いなぁ。

9時20分、行者小屋帰還。

阿弥陀パーティもほどなく下山され、

10時半、苦い思い出となった行者小屋を撤収しました。

Bチームのとき、「家でしっかり山行をイメージしてから登るように」と指導されました。

ルート図を覚えるのと、登っている自分をイメージするのは、ぜんぜん違います。

登れないのを一番分かっていたのは、自分だったような気がします。

アルパインの道は険しく、楽しく、そして早く!!

行動記録
20170204
0540 赤岳山荘P
0810 行者小屋
1050 中山尾根下部岩壁
1250 下部岩壁上部(懸垂下降)
1400 中山尾根取り付き
1530 行者小屋

20170205
0500 行者小屋
0700 赤岳南峰リッジ取り付き
0810 赤岳
0920 行者小屋
1145 赤岳山荘P