泉州山岳会は1940年(昭和15年)に設立された、全国でも有数の伝統ある山岳会です。創立以来、常に意欲的な活動を続けていますが、その足跡は国内の山はもとより、世界の山々にも数多く印されてきました。
1970年(昭和45年)には創立30周年を契機として、会組織の近代化を計りました。会員の趣向と目的に応じた各課の設立、新会員の公募と期生制度、あるいは会事務所(通称ルーム)の設置など、いわゆるスポーツクラブとしての体制を整えました。1990年(平成2年)には50周年という節目を終え、1994年(平成6年)から新たなる発展を目指し新体制で臨んでいます。これらは社会人山岳会として他に例を見ない内容です。
とくに、新会員の入会とその育成を計るシステムには常に全力で臨んできました。たとえば、登山経験の全くない新会員にも、無駄のないカリキュラムで楽しみながら指導を受けてもらうなど、その実績は30年近くにわたり登山界の注目を浴びてきました。
しかしながら、私共泉州山岳会の最も誇りとするものは、これら山岳会の組織そのものではありません。組織はそこに所属する会員が、快適に充実した登山を楽しむために在ると考えております。泉州山岳会の理念は「あくまでも個性豊かな、自然を愛する登山者の集団でありたい」ということです。